ケモタイプ精油と共に新しい時代を見る
先日のナードジャパンのアロバイザーレッスン。
ご新規さまをお迎えしてのレッスンです。
他のところで少しだけアロマを知ったものの、疑問に思う部分も多かったとのことでこちらへ。
レッスンではアロマの安全性と共に有用性や使えることについてお話します。
その中でのケモタイプ精油という言葉。
NARDジャパンにおけるケモタイプ精油の意味を少しこちらで書きながら、一般的な精油との違いを考えてみましょう。
植物は産地や採取される時期で異なる成分を生み出します
低地に生える植物と、高山に生える植物が違うのは、その土壌や気候により生育できるものとできないものがあるためです。
先日いった北海道はラベンダーが有名ですが、北海道のラベンダーと岐阜の清見村あたりでとれるラベンダーとでは香りも成分も違っています。
私たちがいつも手にする精油のラベンダーも、同じLavamdula angustifoliaでも採取された年代や場所が違うだけでずいぶん中身が変わっています。
それは気候にもよりますし、その時期の土壌、そして蒸留される条件によっても変わってきます。
採取した精油は分析され、中身をあらわにされて、初めてその年のその植物がどんな成分を作り出したかがわかるのです。
さて、こうして分析された精油成分(芳香成分)をみて精油が「これだ!」と同定されるのです。
例えば、ティートゥリーがあるとしましょう。
学名*Melaleuca alternifolia
この植物から採取した精油を分析にかけます。
主成分であるテルピネン‐4‐オールが35%以上で1-8シネオールが5%以下の分析結果が出たとき。
この精油は高品質なティートゥリーであると同定できるのです。
(オーストラリアではこの成分比のティートゥリーが最高品質だそうです・ケモタイプ精油事典より)
テルピネン-4-オールがおおよそこのくらいで入っていれば経験的にティートゥリーとなるのですが、同じ学名の植物でも成分がほとんど入らなかったり、違う成分が多かったりすると、これはティートゥリーではないということになるのです。
つまり、ケモタイプ精油である必然性は化学的に同定されているかされていないかで作用が変ってくることで見えてきます。
学名だけが正しいとは限らない
植物の学名は世界共通ですが、実は植物学者でも学名を特定してしまうことは難しいともされています。
学名の表記も日進月歩で変わっているそうですので、学名が同じですね!だからこの精油です!
だけでは通用しないことも最近はあるようです。時代のながれでしょうか?
一般的な精油、最近は学名の記載も多くなっているようです。
しかし内容成分まではなかなか同定していないことがほとんどです。
ネットで成分を公表しているというメーカーもあるようですが・・。
さて、学名が違っていたとして成分を分析したら、実は上のような成分比でティートゥリーに似ているとなったとしましょう。
精油の世界では学名が違うのでこれをティートゥリーというのかは不明ですが(実際にはないようなので)
でも、メディカル的にはティートゥリーとして使うことができるというわけです。
こんな細かことまで見ているアロマセラピストさんや消費者は少ないと思いますが。
何かあったとき。見ているとアロマの面白さを感じ取ることができます。
そして、分析を読み取る力は精油選択の判断基準になっていくでしょう。
アロマとこれからの世界
ナードアドバイザーコースでは40種の精油、6種のハーブウォーター、6種の植物油について学んでいます。
成分を知るだけでは正直使いこなせませんが、それでもアロマの一歩が見えてきます。
使っていると、自分の中の行きたい方向性や動きたい方向性も見えてくる方も。
植物に実際に触れられな方も、植物からの抽出成分を使うことで世界観が変ってきます。
AIの発展、事務仕事の衰退など。
かつてなかった職業が生まれ、過去の職業がなくなっていく時代に。
私たちが生き残っていくためにアロマを選択することは豊かさの始まりになるのかもしれないと。
最近は実感しています。
15年前に携帯電話は一般家庭にはありませんでした。
15年たった今は一人1台の時代です。
10年後、あなたはどんなことをしていますか?
ナードジャパンアロマアドバイザーコース
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