〔UGO BOSS の 視点 Vol.12〕ギグ・エコノミー/働き方は、改革なのか?改悪なのか?
最近、政府も主導していることもあり「働き方改革」って言葉は、私たちの身近に定着して、ニュースや記事で目にしない日はないほどになってきましたね。
その働き方改革の一つのカタチとして、僕自身は「ギグ・エコノミー」とか「ギグ・ワーカー」というキーワードを気にしています。
ギグ・エコノミー(gig economy)とは
単発の仕事を受ける働き方や、それによって成立つ経済のこと
厚生労働省の「働き方改革」の取り組みについてのホームページを見ると
- 長時間労働の是正
- 雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保
- 柔軟な働き方がしやすい環境整備
- ダイバーシティの推進
- 賃金引き上げ・労働生産性向上
- 再就職支援・人材育成
- ハラスメント防止対策
に、取り組まれているようで、ギグ・エコノミー(ワーカー)については、3つ目の「柔軟な働き方がしやすい環境整備」に含まれている「副業・兼業」によって促進されているのかなぁ?って思います。
この施策についての賛否を話すつもりはありません。
僕自身、コンサルタントとしての活動は単発的なギグ・ワークだからです。笑
(ちなみに僕は、顧問料など継続的なコンサル報酬は受け取っていません)
ただ僕の場合は、幸いにして「ギグ・ワークもやっている」という状態で、コンサル業の他に、継続的な収入を確保しています。
今日、この記事を書きながら考えたいのは「ギグ専業」の方々のことです。
安易な独立・起業が増えてる気がする・・・
最近、本当に悩ましいのが、身近な友人・知人がとても安易に独立や起業をしていて、うまく行かなくて(食えなくて)相談に来るケースが増えています。
もちろん中には、立派に成功されている方もいますが、それはホンの一握り・・・。
多くは単発の仕事をこなすギグ・ワーカーとして、明日の仕事があるか?ないか?という働き方(生き方)になってしまっています。
好きなことを仕事にしちゃってる・・・
起業して、うまく行かずに相談に来る方々には、共通点があります。
それは「本当によく考えたり、自分を見つめたりせず、好きだと勘違いしてることを仕事にしちゃってて、薄々気づいてるんだけど辞めるに辞めれない」です。
僕は、好きなことを身軽に気軽に始めちゃって、うまく行かないって人から相談を受けると、ほとんどの場合「一旦辞めて、どこかで働きなさい」って提案をしますが、相談に来てるハズなのに、あら不思議・・・。
ほとんどの相談者は、辞めるという選択をしません。
僕から見てて、好きでやってるように見えないんです
もう一つの共通点が「好きなことやってるハズなのに、死ぬほどやってない」です。
僕は本が好きで、読書が好きです。
僕はコーヒーが好きで、カフェも好きです。
だけど、仕事にはしていません。
好きだからです。
僕は本が好きすぎて、もし本屋をやったら、好きな本は誰にも売りたくないので、売れないでしょうし、自分の本屋の本をずーっと読んでて本屋の経営なんてそっちのけでしょうね。汗
僕はコーヒーが好きすぎて、色んなカフェを飲み歩くのが好きなんで、好きだからって理由でカフェなんかやったら、自分の店に縛られてストレス溜まっちゃいます。
僕は好きだと、死ぬほどやっちゃうんです。
だから、好きなことは仕事にしません。死ぬからです。笑
でも、好きなことを仕事にしたという方々は、僕から見ると「本当に好きなの??」と思えるほどしか、その仕事をしていません。
でも、ギグ・エコノミーに成功して欲しい
決して、好きなことを仕事にしていることを否定なんてしていません。
本当に実現している方も知っていて、尊敬しているし、やっぱどこか羨ましいです。
で、もし、ギグ・ワーカーとして成功したいなら、こんな提案かな?と思ってます。
自分なりの成功をちゃんと定義する
身の丈にあった目標を設定してみましょう。
定義したら、何がなんでもやり切る
勘違いもあるかもしれませんが
自分が好きだと思い込んで始めたんだから
とことんやりましょう。
時間を大切にする
単発の仕事は、目に見えないところで
ムダが多いんです。
特に「時間」は強く意識しましょう。
自分の時間も、相手の時間も。
無理せずに、一旦やめちゃう
せっかくの好きなことが
嫌いになっちゃう前に
やめちゃいましょう。
食べるための仕事なら
星の数ほどあります。
(日本って良い国です)
2018年8月現在、僕個人の見解は・・・
ギグ・ワークの選択は、働き方改革 ではなく、働き方改悪
僕自身が、ギグ・ワーカーをちゃんと支援・サポートできるような器になろうと思います。
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