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幸せとは、幸せに思えないようなことを、幸せに思えるかどうか

岐阜の障がい者施設に行ったときのこと。
そこは、海津町ということにある、心ある素晴らしい人が運営する施設です。

入所者は8人、作業場に通ってくる人は、20人くらいいるかな。
20代~30代の知的障がい者が、楽しそうにしていました。

「みんな本当に、いいところがあるんですよね。
本当にかわいい。

できないことを、なぜできないと言っててもしょうがないですよ。

一つの単純作業を、やる続ける集中力は本当に素晴らしいんです。
健常者の方だったらさぼりたくなったりするんじゃないでしょうかね。

みんな一生懸命ですよ」

素晴らしいなぁ・・・。

 

どこを見るか、何を見るか、どう考えるか・・・。

ティアの冨安社長も言ってた。

「幸せとは、幸せに思えないようなことを、幸せに思えるかどうかです」

私は、当たり前のことに感謝することを、すぐに忘れちゃうから
こうやって、日々教えてもらえることに遭遇する。

本当にありがたいです。

 

この施設の見学へ行った日、
マヤも一緒に行っていて、いつもの施設へ戻った後、

「疲れた感じで、ため息つきながら早めに寝ましたよ」と聞き、
マヤは、何も言わず、向こうの施設の人と仲良くしてたけど
本人なりに、気を使ってたのかもしれないな。

そんな時、こんな詩を目にした・・・。

 

【脳性マヒで生まれて15歳で亡くなられたやっちゃんという男の子の詩】

ごめんなさいね おかあさん

ごめんなさいね おかあさん

ぼくが生まれて ごめんなさい

ぼくを背負う かあさんの

細いうなじに ぼくはいう

ぼくさえ 生まれなかったら

かあさんの しらがもなかったろうね

大きくなった このぼくを

背負って歩く 悲しさも

「かたわな子だね」とふりかえる

つめたい視線に 泣くことも

ぼくさえ 生まれなかったら

ありがとう おかあさん

ありがとう おかあさん

おかあさんが いるかぎり

ぼくは生きて行くのです

脳性マヒを 生きていく

やさしさこそが 大切で

悲しさこそが 美しい

そんな 人の生き方を

教えてくれた おかあさん

おかあさん

あなたがそこにいるかぎり

———————

この詩は、亡くなる2か月前に書かれたそうです。

やっちゃんのお母さんは、この詩を読んで

「やっちゃんが生まれてくれてよかった。ありがとう」と言われたそうです。

このやっちゃんのお母さんの気持ち、とってもわかります。

 

マヤは、いつも笑っていて、施設に戻る時も嫌がらず、私を困らせることもない。

本当はわかっているんだろうなぁ・・・

ありがとう マヤ。

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