長く使うということ

 正直なところ私はピカピカな新品のものが好きだったんです。

買いやすいお値段のものを買って傷んだら買い替えるという風に暮らしてきました。

そんな風に育ったのかもしれません。

自分がものを作るようになって、傷んだので直してほしいというご依頼をよくいただくようになりました。

手帳ケースの修理

3年前くらいにお作りしたこちらもそうです。

周りのバイアスだけ取り替えたらまだまだ使えます。

過去の自分に出会う

傷んだバイアスを丁寧にはずします。

こんな風に作っていたんだ、と3年前の私に出会うような気持ちです。

今度は少し薄い色のデニムをバイアスにしました。

ちょっと雰囲気が変わりました～。

長く使うということ

好きなものを大切に長く使うというのは、なんとも心穏やかで優しい暮らしです。

穴が開いたら繕って、傷んだところは取り替える。

そんな風に大切にされる、持つ人の心に寄り添えるものづくりができたらいいなぁ。