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初めて親に相談した男②

自分の甘さで、母にお見合いの件を相談することになった私。

「Rちゃんがさー…なんかわかんないんだけど、男性を紹介してくれるみたいなんよね。
W大学卒で、背も高いみたい…」


なんかわかんない事はない。
単純に私に将来を見据えられる彼氏がいないからだ。笑



「ふーーん、いいやん、せっかくやし受けてみたら?」


「でさー、私もノリでOKしてしまったんやけど…先方が釣書を出すとか言ってきてるみたいで…」


「釣書!?いまどき!?(;”∀”)」


「その上、両家交えてご飯会になるかもとか言われてる…」


「・・・・・・
何、それは由緒正しい家柄の方かなんか?」


「そうやったみたい。
お父さんが、M銀行の支店長で、お母さんが老舗和菓子屋出身の方らしいよ…」
この時、追加でお母様情報と、ご本人の勤務先まで情報が来ていました。


「うーーーん。
ご飯会に行くのはいいけどさ、りおなにそんな堅苦しそうな家は似合わないとお母さんは思うけど。笑」


「いや、私も出来れば早い段階で断ろうと思ってる、ノリで受けてしまっただけやから。」


とにかく、親のOKが案外すんなり出て、安心した。
お母さんは本当に空気が読める人だから、私の強がりとかも全部見抜いているはずだし、必要以上に根ほり葉ほり聞かれたくないって思っている事も分かっている。
結局、最後まで「あの人どうなった?」とか聞いてこなかった。
ほんと出来たお母さん…♡

 

次の日、Rちゃんに報告。
「一応、親は大丈夫そう。
私も釣書ってやつを作成した方がいいよね?」


するとRちゃん、
「それがさー、先方の釣書は予定通り出してくれるみたいなんだけど、りおなは、手間になるから大丈夫だって。
あと、ご飯会はね、堅苦しくなるから、先方とりおなと私の3人で会う事になったよ!」


え、そうなの!?( ;´Д`)
めちゃめちゃ助かったけどさぁ…
親に言う必要…なかったよね、これ…。笑


だけど、きっとこれは昨日私があーだこーだごねたから…
向こうが譲歩してくれたんだろうな…


Rちゃんママにも迷惑かけちゃったし、Rちゃんだってその男性と会った事もないのに、わざわざ仲介みたいな事をしてくれる訳だし…


紹介してもらうからには…
頑張らないと!



こうして気合を入れ直し、お見合いに向けて着々とスタンバっていると、お会いする1週間程前に例の釣書がRちゃん経由で回ってきました。
封筒を開けると、用紙と写真が2枚。

 


ぎょ。。。


そこには向井理はいませんでした。
結構格好良い…って聞いてたんだけど…
これ…なんか…西村雅彦の劣化版…みたいな。
35歳って聞いてたけど、ハゲ散らかしてやがる…


次に、釣書の中身に目を通してみました。


ふむふむ…
え!?なにこの項目…


「ご両親からみた本人。
心優しく誠実、真面目な子です


「ご両親からのアピールポイント。
お金に苦労はさせません


えええええ…
ご両親から…って事は…これを書いているのは親?ってこと???

 


気になったので、Rちゃんに聞いてみました。
「なんかねー、親が子供に代わって婚活する代理婚活っていうのをやっているみたい。
親同士がその紙を見せ合って、「うちの子どうですか?」って紹介し合ってるみたいだよ?」



私にはよく分からない世界。
親同士が結婚相手を探してきて、結婚させるって…昭和やん…
活動を否定するつもりはないけど…
その男…大丈夫か…???



怖いよーー…
そもそも、W大学院卒だろうが、お金に苦労はさせませんだろうが…


ハゲは無理なの…



→続く。

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