良い旦那さんになりそうな戸山さん⑨
最初は他愛ない話をしていたのですが、突然、
「今日はちょっと言っておきたい事があって。」
と言われました。
あたしねぇ…
出会って2回目、3回目に告白みたいな事をされるのが多いんだわ…
ちょっと最近、それがもうしんどいお年頃なんだわ…
もっと冷静に判断してくれる方はどこにいるんかぇ〜って思っている所なのに…
まさかあんさんも決め打ちしてくる感じなのかぇ〜
「前に、配偶者に求める事として、
出来れば異動の無い方がいいって仰ったよね?」
はい、申し上げました。
これは本音で、出来れば異動したくは無いです。
自分の仕事の都合で転居を伴うのは致し方無いけれど…
そりゃ出来ればわざわざ異動したくないです。
ただ、「出来れば」という話なので、
思ってはいても、転勤族のお相手にはわざわざ言いませんし、相手を見てその本音を伝えるかどうか決めています。
転勤族の方には「まじかー!」ですが、
転勤族ではない方からすれば、その本音はプラスに働くのでね
で。
戸山さんはサラリーマンなのだけど、地場に根付いている会社、かつこの辺りの出身者なので、
異動がない人なんだ、
と思っておりまして。
そう、たった今まで。
「俺の親の事なんだけど…」
親…?
要約すると、数年前にご両親が離婚してから、
お母様が体調を崩されて、故郷(都会では無いし、ここからめっちゃ遠い)に帰られているみたいで。
追い追い、そちらへ行って実家近くで仕事をしようかと思っているというお話でした。
確かに…
彼、ガチガチの専門職なので、需要の大小はあるだろうけれど、多分どこでも仕事が成り立つんです。
極論、独立して…でも可能なお仕事なので。
「まだ今すぐとも考えてないんやけど、
姉はこっちで嫁いでしまっているから、戻るんなら俺なのかな、と思ってて。」
「そっかぁ…」
「あ、でもまだ決まってないからね、全然!!
母親も生死をさまようレベルとかそういうんじゃないし、俺も、向こうに何か基盤がある訳ではないから、不安は不安やし。考えるべき事は沢山あるから。」
「親が離婚している事、母親が病気な事。
あと遠くに行く可能性がある事は伝えておきたくて。」
率直に、好感が持てました。
やっぱり戸山さん、プロフィール写真は犯罪者っぽいし←おい
割り勘が基本だけど、
根が真面目で良い方な事は短期間でも結構伝わってくる。
色んな事を早めに伝えてくれた事もだし、
病気のお母さんを1人にはしておけない、って気持ちもめっちゃ分かるから。
と同時に、わざわざ込み入った話を伝えてくれたという事は、遠方行きの可能性は低くはないのだろうし、戸山さんとの事は、それ込みで考えていった方がいいんだろうな。
私に、どこまでの覚悟があるのかな…
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