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阿部派一刀流 阿部一刀斎の日常『銅矛(どうほこ)』

石で出来た武器の次には

青銅製の武器が製造されました。

 

紀元前2000年頃に

中国で青銅器が作られるようになり

弥生時代に日本にも流通するようになりました

 

この頃の日本は

狩猟採集の縄文時代から

農耕牧畜の時代に入ります。

耕作地を奪い合う為に

 

青銅製の矛という

槍とナギナタを足した様な武器が

木の棒に装着されて使用されました。

 

古事記で

伊弉諾尊が使用しているのも

矛です。

 

槍でもあるし

ナギナタでもある一見すると便利そうな矛が何故廃れたのか?

 

実際に銅で製作したことがあります。

 

鋼の様な強度が無いので

刃物としての強度を増す為には幅は広く厚みがあります。

当然、重くもなります。

 

刺すには幅が広いので肉の柔らかい部分

鎧や防具を着用していない部分を的確に狙わなければなりません。

動いている的を刺すのは大変難しいものでした。

 

次に叩きつけて斬るには

やはり防具の無い部分を狙わなければなりませんでした。

 

鋼と違い

青銅では強度が足りません。

 

しかしながら

研磨をしっかりすれば、武器としての斬れ味は全く問題ありません。

 

後の時代に鋼が鍛錬される様になると

金属部分はより細く、薄くなっても強度が保てました。

 

そして

矛は廃れていくのです。

 

 

 

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