娘から学んだこと…「当たり前に持たせてもらっているもの」
私の次女、マヤ。
彼女から学ぶことはとても多い。
マヤは脳性麻痺という障害を持っている。
今回も、マヤから学んだこと。
マヤが15歳くらいの頃のお話。
玄関入ると元気よく
「ままいま(ただいま)~♪♪」
オバチャーーン(おばあちゃん)」
いちもくさんに、ママの大事な物を入れる引き出しに。
(時計とか、鍵とか、アクセサリーとか入ってるとこ)
小さい子がいるママはご存知、子供ってそういうとこ
大好きなんだよね。
そこには、本当に大事な物は前もって
別のところに隠して、マヤが使ってもいいような
時計とか、携帯電話とかを入れてある。
ゴキゲンに時計はめて、サングラスして、
帽子かぶって(何かいろいろつけるのが好き)
家の中を探索し始める。
マヤは、ずっと笑っている。
足を踏まれても、笑ってる。
持っている物を取り上げても
こっちが大笑いすると笑ってしまう。
まるで笑い袋のような子だ。
小っちゃい頃から、いつも笑ってる。
「マヤ~!!好き~」
「チューキー」
「鼻」
「ハーニャー」
反復するから面白い。
そろそろ、「好き~!」と言ったら
「キライ」又は、「ママ」とか
全く違うところで、「ゴハン」とか
不意に言ってくれれば、ネタ的にも
面白いんだけどなぁー・・・
なんて、思っていたら、
テレビを見てたマヤ、
「おこっとるねー(怒っている)」と言った。
ん??「今なんて?」
確かにテレビのドラマで、俳優さんが怒っていた。
おきていることを、自らの言葉で表現した
瞬間を初めて聞いた!!
「マヤ~!!もう一回言って!!」
・・・・言わない^^;
と、思ったら、左手にヨーグルトを持って
右手で食べてる!!
左半身に麻痺があるから、左手は自由に動かず
物を持ったりできなかった。
右手で、まず、左手に持たせる。
そして、右手にスプーンを持って食べる。
誰かに教えてもらったのか、自分で発見したのか。
生後1週間目
「この子は、一生寝たきりで
感情もない
親の顔もわからないかもしれない」
そう医者に言われて24年。
帰ってくるたびに、私に進化を見せてくれる。
そして、当たり前に持たせてもらっているものに
ありがたいと感謝できる。
そして、園に戻る時間、少し悲しい顔をしながら、
私の目を見ずに「バイバイ」って言って
あっさり園に入っていく。
いつもその瞬間せつない気持ちになる。
思いっきり笑顔で「お願いします!!」と
先生に挨拶して、車に乗ってしばらくは
「なんで自分の子と一緒に住めないんだろ」
と、思うこと3分、気を取り直して復活・・・。
半年から1年くらい前、園に戻る気配がすると
ひっくり返って、抵抗した時期があった。
こんなに嫌がるようになっちゃうと
かわいそうで、帰省させれないかな。
と、思うくらいだった。
「マヤ、ごめんね、ずっといれなくて。
帰りたくないか、困ったね・・・」
マヤは、今まで私を困らせることは
しない子だった。
ママが困ったからかな、
今は、すんなり戻るようになった。
またママがんばれるよ♡
マヤありがとう(^o^)/
※この記事は2008年5月6日に書いたものをリライト・転載しています。
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