初めて親に相談した男③
お見合い当時。
それはそれは暑い8月のお昼どき。
某有名ホテルにて、先方、Rちゃん、私の3人で会う事になりました。
ついに来てしまった、この日が…
普通、釣書を交換してお互いOKを出したらお見合いという流れらしいが…
私に断るタイミングってあったっけ…??
ま、とにかく、
多分、いや絶対ヒットする事はないだろうけど、万が一ヒットしたら、これぞ玉の輿♡笑
なにせ先方は「お金に苦労はさせない」とアピールしていらっしゃる!!
そして、何よりもとにかくRちゃんママとRちゃんの迷惑になる行為は絶対にしてはダメ!!
Rちゃんと「今日の服可愛いねー♡」って言い合っていると、西村雅彦が現れました。
くっ。。。
西村雅彦に謝りたい。。。
想像を超える、頭の寂しさ…笑い泣き
その頭に似つかわしくない濃いお顔で、
「今日はバイキングにしました!」って言ってる。
バイキング…
いや。この際、バイキングでも何でも良いのだ。
とにかく粗相がない様にしなければ・・・
同世代が3人なので、特段会話が途切れる事は無かったけれど・・・
とにかく声がうるさい!!
「うっはっはっは!!」
って大声だすたびに、Rちゃんがビクってしている・・・
この人、声のボリューム知らないの!?
「この後ですか…
電車で3人で〇〇神社に行きませんか!?」
「え!?〇〇神社って…
電車だと駅から相当歩きますよね!?
どうせなら…
車で行きたいなぁ♡」
Rちゃん!!
やるなっ!!
「お家ってお近くですよね、
良ければ車、取ってきてください。」
なんだろな、このRちゃんの奔放さ。笑
こっちとしては粗相できない身なので、ほんとグッジョブ過ぎる!!!
そう言われて、ホテル中の人が振り返るくらいバカでかい声で
「いってきまーす!」
って言いながら、駆けていかれました。
「ほんとごめん!
こんな暑い中、〇〇神社なんて…」
「いやいや、こちらこそほんとごめんね…
私の為に1日付き合わせる事になってしまって」
「一体、なんで〇〇神社に行きたいんだろうねぇ…??」
ここからが本当に地獄だった。
〇〇神社って、本堂までにアホほど階段がある所なんです・・・
私もRちゃんも細いピンヒールをすり減らし、綺麗なワンピースを汗でデロデロにしながら、何の為にこんな事をしているのもわからずに黙々と階段を上りました。
ただひたすら。
地面を見ながら。
なにこれ。
2時間かけてたどり着いた本堂には特にこれ、という見どころは無く。
なんの為に、ここへ…??
粗相が出来ないわたくしめは、心でつぶやくしか出来ませんでしたが…
「なぜここへ来ようと思ったんですかぁ?」
とRちゃん。
まじでナイスか!!
「森に囲まれた本堂だったので、避暑地になるかと思ったんです。」
ならんわ!!!
くっそ暑いわ!!!!
オシャレしてきている女性を2時間も炎天下で歩かせるな!!!
ただ。
一番の被害者は…
紛れもなくRちゃんですね・・・
これで、
終わりになるかと思いきや、
「先方が大変気に入ったみたいなので、メールをしてあげて欲しい」とRちゃんママに言われ、断るタイミングを失ってしまいました(;・∀・)
これがいけなかった・・・本当に・・・
メールをしたからには、また会わなければならない。
とりあえず、1回会ってから、ちゃんと断ろう!
そう思い、2回目のデートに行きました。
休日に晩御飯。
「お店は僕の行きつけのお店で!」と言われて、ちょっとは期待するじゃない!?
「お金に苦労はさせません」だしさ。
オシャレの「オ」の字もなかったわ。
自分の地元まで来させて、一人800円のハンバーグって!
800円のハンバーグに罪はないよ!
お金に苦労はさせないはずのあんたのMAX頑張りは800円なのかって話・・・
お話していて、すっごく気になった事。
それは…
パパの存在。
「父がW大学に入れっていったので入りました」
「転職して今の会社に入ったのですが、父の知人が働いている会社なんです」
「最初3人で会ったホテルのバイキングも父が決めてくれました」
「結婚したら、家も父が建ててくれるはずです」
父、父、父・・・
そうだった!
この人、パパに結婚相手も決めてもらおうとしている人だった・・・
このパパが、私に攻撃をしかけてきます。
→続きます。
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