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朝敵とされ、裏切りにあいながらも転戦した桑名藩主・松平定敬の物語『流転の中将』奥山景布子さん【ナゴヤビトブックス #19】

ナゴヤに縁のある様々なジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介する「ナゴヤビトブックス」。第19回は、奥山景布子さんの著書『流転の中将』(PHP研究所)をご紹介します。

奥山景布子さんご経歴

1966年津島市生まれ、現在は名古屋市在住。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。高校教諭、大学講師などを経て小説家に。「平家蟹異聞」で第87回オール讀物新人賞受賞。『葵の残葉』(文藝春秋)で第34回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。著書に『浄土双六』(文藝春秋)、『恋衣とはずがたり』、『秀吉の能楽師』、『圓朝』(中公文庫)、『寄席品川清洲亭 一~四』(集英社文庫)、『義時 運命の輪』(集英社文庫)などがある。
最新作は、2022年7月7日発売の『やわ肌くらべ』(中央公論新社)。詩人・与謝野鉄幹を愛した三人の女――滝野、登美子、そして与謝野晶子。心も金も才能も燃やし、自らの足で歩み始めた明治女性たちの不屈の歴史恋愛長篇。

面白くて勉強になりそうな歴史小説がたくさんです!奥山さんは、児童書も刊行されていますよね♪
しゃちほこいざる
しゃちほこいざる
えびふりゃーいざる
えびふりゃーいざる
今話題の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主役の北条義時の物語も書かれているのですね!

7月7日発売の新刊は、歴史恋愛長篇ということで、タイトルからしてとても面白そうです。

――本の執筆を手がけられるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

もともとは「源氏物語」「とはずがたり」などの日本の古典文学を研究していて、大学で講師をしていました。そのまま研究を続けるつもりだったのですが、体調不良で、当時勤めていた大学を辞めざるを得なくなって……。その後、結局研究も続けられなくなってしまいました。

もう自分にできることなんて何にもないのかも、って悲観していた時に、夫が「小説書きたいって言ってなかった?」って、思い出させてくれて。それで鈴木輝一郎先生の小説講座に通い始め、一年くらいで「オール讀物新人賞」受賞に至りました。

悲観されていた中で、ご主人さんの言葉はとても大きいものだったんですね!
「オール讀物新人賞」は、歴代すごい方々が名を連ねていらっしゃいますが、1年くらいでこの賞を受賞されたことは、本当にすごいことだと思います。
しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

朝敵とされ裏切りにあいながらも転戦した
京都所司代・桑名藩主 松平定敬の
物語

――『流転の中将』の内容はこちら

幕末、火中の栗を拾うようなものと言われながらも、京都守護職を拝命した会津藩主・松平容保。そしてその弟である桑名藩主の松平定敬は、京都所司代として、兄と共に徳川家のために尽くそうとする。

しかし、十五代将軍・徳川慶喜は大政奉還後、戊辰戦争が起こると容保、定敬を連れて江戸へ戻り、ひたすら新政府に恭順。慶喜に裏切られる形となった定敬らは、恭順を認めてもらうには邪魔な存在として遠ざけられてしまう。

一方、上方に近い桑名藩は藩主不在の中、新政府に恭順することを決める。藩主の座を追われた定敬は、わずかな家臣と共に江戸を離れることに……。

朝敵とされ、帰るところも失い、越後、箱館、そして上海にまで流浪した男は、何を感じ、何を想っていたのか――。

幕末にこんな悲劇的な人生を送り、それでも懸命に生きた人物がいたこと、今回はじめて知りました。
著書を拝読する中で、つい定敬の気持ちになり読み進めている自分がいました。
えびふりゃーいざる
えびふりゃーいざる

―― この本を出版したきっかけは何だったのでしょうか?

以前に刊行した『葵の残葉』は、幕末の尾張徳川家で、藩主として苦労に苦労を重ねた、徳川慶勝を主役にした作品です。実は徳川慶勝と、松平容保、松平定敬は、3人とも、美濃国高須藩(今の岐阜県海津市のあたりです)の藩主、松平義建を父に持つ兄弟なんです。それぞれ、尾張、会津、桑名に養子に行って藩主になり、幕末にみな苦労しています。
会津の容保は全国的にも有名なのに、兄の慶勝も弟の定敬も、残念ながら地元の人にさえあまり功績や足跡が知られていません。ぜひ知って欲しいなあと思って、まずは兄の慶勝のお話である『葵の残葉』を書いて、次に書いたのがこちらの『流転の中将』です。

『葵の残葉』は兄の徳川慶勝のお話。次に書いた『流転の中将』は弟の松平定敬のお話なのですね。

『流転の中将』の次に、続けて『葵の残葉』も読み勉強したいです!

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

――『流転の中将』の裏話をお聞かせください

『葵の残葉』の時もそうだったのですが、幕末ってまだ生々しく、現代とつながっているいというか。作品の中に出て来た人の「子孫です」とか、「うちのひいおじいさんがこの人に仕えていました」とか、そんな反響があったりするんです。『流転の中将』では、容保の地元である会津の新聞社からも取材を受けたり、会津在住の方から「よく書いてくれた」というようなお手紙をもらったりしました。

物語の中に登場する歴史上の人物の子孫や、先祖が仕えていたという反響があったのですね!

まさに幕末が現代と繋がっているというか、歴史が今に繋がっていることを改めて感じる出来事ですね。

登場人物の地元の方からこういう反響をいただけるのは、とても嬉しいですよね。

えびふりゃーいざる
えびふりゃーいざる

埋もれかけの歴史を掘り起こして物語にしていきたい

―― これから書いていきたい本はどのようなものでしょうか

一般にはあまり知られていないけど、実はこんな「大変な」or「面白い」ことがあったんですよ、っていう、埋もれかけの歴史を掘り起こして物語にするのが好きなので、そんな作品をまた書いていこうと思っています。

奥山さんの作品は、研究者がどんどん突き詰めていく論文のような読み応えがあります。フィールドは変わっていますが、されてきたことが繋がっている……そのことに感動しています。

埋もれかけの歴史を掘り起こす物語、これからも楽しみです!

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

――奥山さん、ありがとうございました!
こんな歴史上の人物がいて歴史が動いてきたのだと思うと、本当に勉強になり面白く拝読いたしました。奥山さんのこれからの作品も楽しみにしております!

奥山景布子さんの公式情報はこちら
Facebook:https://www.facebook.com/kyoko.okuyama.397/
ブログ:http://okehuko.blog.fc2.com/

「ナゴヤビトブックス」では「ナゴヤが舞台となっている作品」「ナゴヤをテーマとした書籍」「ナゴヤ出身の著者の書籍」など、ナゴヤに縁のあるあらゆるジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介いたします。

書籍を版行された著者様がいらっしゃれば、こちらのフォームからぜひお気軽にご連絡ください! (小説、マンガ、ビジネス書、実用書、各種ムック、その他ジャンルは問いません)

その他ナゴヤビトへのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

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