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名古屋が舞台、名古屋の高校生を主人公にしたスケート小説『銀盤のトレース age15 転機』『銀盤のトレース age16 飛翔』碧野圭さん【ナゴヤビトブックス #25】

ナゴヤに縁のある様々なジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介する「ナゴヤビトブックス」。第25回は、碧野圭さん著書の『銀盤のトレース age15 転機』『銀盤のトレース age16 飛翔』(実業之日本社文庫)をご紹介します。

碧野圭さんご経歴

名古屋市千種区で生まれ、守山区、天白区で育つ。大学進学と共に上京。フリーライターを経て、出版社に勤務。ライトノベルの編集を手掛ける。2006年に「辞めない理由」(パルコ出版)でデビュー、作家専任に。代表作「書店ガール」(PHP文芸文庫)はシリーズ累計59万部のヒットとなった。現在は「菜の花食堂のささやかな事件簿」(だいわ文庫)と、「凛として弓を引く」(講談社文庫)のふたつのシリーズを刊行中。

「書店ガール」は『戦う!書店ガール』としてドラマ化もされた作品ですよね。当時ドラマをリアルタイムで見ていたので、何だかとても感慨深いです。
しゃちほこいざる
しゃちほこいざる
えびふりゃーいざる
えびふりゃーいざる
『菜の花食堂のささやかな事件簿』も、お料理の描写がとても美味しそうな、食とミステリーの小説で、大好きなシリーズです!

――本の執筆を手がけられるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

碧野さん
碧野さん
仕事柄、書くことは得意でした。
40を過ぎた頃、勤務していた会社での不本意な異動で、それまでのハードワークから一転、暇な状況になりました。あまったパワーを前向きなことに使おうと思い、小説を執筆。それを読んだ評論家の友人が、パルコ出版の編集者を紹介してくれて、デビューが決まりました。その作品「辞めない理由」を、「本の雑誌」の2006年上半期ベスト10に入れていただいたおかげで、ほかの出版社からも依頼が来て、小説執筆が続けられることになりました。
作家になったきっかけがパワフルすぎて、驚きました。あまったパワーを前向きなことに使おうというエネルギーがすごいです。

以前勤務されていた職場での異動がなければ、今の碧野さんの作品は読めていないと思うと、その出来事に感謝だなと思います。

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

 

名古屋が舞台の、名古屋の高校生を主人公にしたスケート小説

――著書『銀盤のトレース age15 転機』『銀盤のトレース age16 飛翔』はどのような内容でしょうか?

碧野さん
碧野さん
名古屋の高校生を主人公にしたスケート小説です。主人公も名古屋弁をしゃべっています。名古屋の地名もばんばん出てきますし、名古屋出身のあの人がモデルかも、という人も登場します。
名古屋の人にとったら、名古屋が舞台になっているかなり嬉しい著書ですね♪

小説を拝読し、自分が活動しているこの名古屋エリアがたくさん登場し、物語の主人公はこの場面でここにいたのかなど、よりイメージを膨らませて読むことができました。

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる
碧野さん
碧野さん
名古屋の各スケートリンクや、大小さまざまな大会、名古屋の連盟主催の練習風景、中京大学のスケートリンクなど、いろいろ取材させていただきました。おかげで、スケート関係者からもリアルだとお褒めいただいています。名古屋がなぜフィギュアスケートが盛んなのかということに興味のある方には、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
フィギュアスケートに関連する多くの場所を取材されて、この小説が完成したのですね。スケート関係者からもリアルだとの言葉があったことは、本当にすごいと思います。
しゃちほこいざる
しゃちほこいざる
碧野さん
碧野さん
なお、age15の解説は伊藤みどりさんにお願いしています。
フィギュアスケートでは知らない人はいない伊藤みどりさんが解説を!ここまでリアルなフィギュアスケート小説は、世の中探してもこの著書だけじゃないでしょうか。すごいです。
しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

――この本を出版したきっかけは何だったのでしょうか?

碧野さん
碧野さん
伊藤みどりさん以来、フィギュアスケートに興味がありましたが、編集者とバンクーバー五輪の話をしていてフィギュア話で盛り上がり、「スケート小説を書きましょう!」ということになりました。

――著書『銀盤のトレース age15 転機』『銀盤のトレース age16 飛翔』の裏話をお聞かせください

碧野さん
碧野さん
主人公がジュニアの選手なので、当時はあまり知られていなかったジュニアの選手たちを取材。中学生だった村上佳菜子さんにもお話を伺いました。

また、2009年の世界ジュニア選手権も取材に行き、そこで偶然知り合った羽生結弦選手の関係者にいろいろお話を聞けたのは、いい思い出です。そこで聞いたことも、さりげなく作品中に散りばめています。

オリンピックや数々の大会で活躍された村上佳菜子さんご本人にもお話を聞かれたんですね。羽生結弦選手の関係者にもお話を!

取材の内容の濃さが、この小説がよりリアルになっている理由なのだと改めて分かりました。

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

 

働く女性をテーマにした小説が、大きなテーマ

―― これから書いていきたい本はどのようなものでしょうか

碧野さん
碧野さん
働く女性をテーマにした小説は私にとっての大きなテーマなので、それは書き続けたいです。

それから、明治から昭和にかけて活躍した女性を主役にした小説のテーマをずっと抱えていますが、そちらも近いうちに着手したいと思っています。

『辞めない理由』『書店ガール』でも、働く女性がテーマになっていて、小説読了後はパワーを頂いたような気持ちになりました。

碧野さんが描く、現代ではない舞台で活躍した女性をテーマにした小説もぜひ拝読してみたいです!

しゃちほこいざる
しゃちほこいざる

――碧野さん、ありがとうございました!碧野さんのパワフルなエネルギーに触れ、私自身ももっと頑張ろう!と刺激をいただきました。同時に、碧野さんのパワーの源を知りたくなりました。これからも色々な作品を拝読できるのを楽しみにしています!


「ナゴヤビトブックス」では「ナゴヤが舞台となっている作品」「ナゴヤをテーマとした書籍」「ナゴヤ出身の著者の書籍」など、ナゴヤに縁のあるあらゆるジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介いたします。

書籍を版行された著者様がいらっしゃれば、こちらのフォームからぜひお気軽にご連絡ください! (小説、マンガ、ビジネス書、実用書、各種ムック、その他ジャンルは問いません)

その他ナゴヤビトへのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

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