革の手入れは防水が肝心!水分からガッチリ守る防水スプレーとは?
革の手入れで重要なのが防水。しっかり防水されているかどうかで、革の寿命も大きく違ってきます。
そこで今回は革の防水の重要性と、良い防水スプレーの条件について考えてみましょう。
●防水が革の寿命を決める
革は非常にデリケートな素材です。人間の肌も乾燥すればひび割れたり、シミになってしまったりしますし、水に浸かったままだとふやけてしまいます。外的な刺激が加われば傷がついたり、変色してしまったりします。
逆にお肌を保湿クリームなどで手入れをしてあげれば、肌のコンディションが良い状態をキープできて、シミやシワなどのトラブルを防ぎ、ツヤのある肌になることが可能です。
もともと牛や豚など動物の皮膚である革も同じなのですね。
メンテナンスを怠るとひび割れやカビ、汚れなどのトラブルが発生しますし、日頃からしっかり手入れしてあげればトラブルもなく、美しいツヤが長持ちするのです。
特に革の敵は水。濡れることでシミになってしまったり、変形したりしますし、湿気が多いところで保管していればカビが発生します。
革は一度シミになってしまうと元通りにするのが難しいものですので、日頃から濡れないようにすることが大切です。
一方で、乾燥してしまうのも革にとっては良くないです。カラカラに乾ききってしまうと、ひび割れや変色の原因になってしまいます。
人間の肌と同様に、内部に適度な潤いを保つことも重要なのです。
●良い革用防水スプレーの条件とは
革を水分から守るためには防水スプレーがおすすめです。水をはじく性質があるので、雨などに濡れても大丈夫。湿気が多いところでも革が水分を吸いにくくなるので、カビを防ぐことができます。
ホームセンターや靴屋さんなどに行くと多くの種類の革用防水スプレーが店頭に並んでいて、どれが良いか迷ってしまいます。
そこで、良い防水スプレーの条件をいくつか挙げてみますので、防水スプレー選びの参考にしてください。
・フッ化炭素樹脂が配合されている
別名プリエトラフルオロエチレンという、日本語でもカタカナでも小難しい名前の成分ですが、フライパンのテフロン加工のコーティングだと思っていただければイメージしやすいかと思います。
テフロン加工されたフライパンは水を弾く性質があり、焦げ付きや汚れが付着しにくいのが特徴です。
このフッ化炭素樹脂は革用の防水スプレーにもよく含まれています。
従来の防水スプレーは革の表面に撥水剤で皮膜を作ることで防水していましたが、革というものは呼吸するもの。繊維から湿気を追い出し、新鮮な空気を取り入れることで長持ちしますが、表面に皮膜を作ることで、呼吸を妨げてしまうという弱点があったのです。
一方、フッ化炭素樹脂は革の内部に浸透しやすい防水成分です。革の呼吸を妨げることなく、水分からはしっかりと守ってくれるので、より革が長持ちしやすくなります。
・革に栄養を与えてくれる
革はもともと動物の皮膚。人間の肌と同じように、革にも栄養が必要です。油分などの栄養が行き渡ることで、ツヤやしなやかさが保てます。
革の栄養素となる成分が含まれている防水スプレーを使うことで、革の質感も長持ちさせることができます。
・カラーレス
防水スプレーや革クリームには「黒用」「茶色用」というように、色が指定されているものがあります。複数の色の革製品を持っている場合、色の数だけ揃えなければならず、手入れのときに使い分けるのも大変です。
カラーレスであればどんな色の革でも対応できるので、1本用意するだけで済むので経済的。使い分ける手間もありません。
・革素材別!おすすめの革用防水スプレー
以上、良い革用防水スプレーの条件をご説明しました。
しかし、全てクリアしているものを見つけるのはなかなか大変。しかも、素材別に向き不向きがあるので、必ず見つかるとは限りません。
そこで、以上の条件をすべて満たす革用防水スプレーを、革素材別に2つご紹介します。ネットで手軽に買えるので便利ですよ。
・スムーズレザー・コードバン向け:防水スプレー Collonil(コロニル) No.0072-sisa
フッ化炭素樹脂とビーワックス、ラノリンをブレンドしたオイルを配合しているので、ツヤが命のスムーズレザーやコードバンにおすすめです。
フッ化炭素樹脂が深く浸透して防水効果を高めるとともに、ビーワックスとラノリンという2つの栄養素が革に光沢としなやかさを与えます。
ホコリや汚れをブラシや布で落とした後、20〜30cm離して2回吹きかけ、乾いた後に乾拭きするだけ。かんたんに革のメンテナンスができます。
www.factus-homme.biz/fs/factus/item-0072-sisa
・起毛皮革・メタリック仕上げ・プリントレザー向け:防水スプレー Collonil(コロニル) No.0071-sisa
さまざまな素材に対応できる防水スプレーです。フッ化炭素樹脂と、革を守るシーダーウッドオイルが配合されていて、防水と栄養補給が1本でできます。
使い方は「No.0072-sisa」と同様。加えてスエードやヌバックはブラッシングして毛並みを整えて完了です。
メンテナンスが難しい起毛皮革もかんたんに手入れができます。
www.factus-homme.biz/fs/factus/item-0071-sisa
●革を長持ちさせるにはまず防水
大切なことは、革は水に弱いということを頭に入れておくことです。特に革靴やバッグは雨に濡れることもあるかと思います。
そこでしっかり防水されているかされていないかで、寿命も大きく異なるのです。
といっても大げさに考える必要もありません。今回ご紹介したような防水スプレーを使えば、かんたんに防水処理ができるのです。
ぜひ、日頃から革には防水に気を遣ってあげて、長く愛用しましょう。
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