阿部派一刀流 阿部一刀斎の日常『左側通行』
香港人のお客様にサムライ体験をして頂きました
大変強いコネクションをお持ちの方で
今後は香港での演武計画もスタートしました
★★★★★
皆さんは人とすれ違う時に
どちら側を通りますか?
東京では
エスカレーターは左側に並んで
右側は空けておいている光景があります
自動車の運転では
左側通行が日本の法律で決められています
この左側通行
武士の世界でも
行われていました
武士は
左の腰に日本刀を差して歩きます
右側通行だと
武士同士がすれ違うときに
鞘と鞘がぶつかる可能性が出てしまいます
この
鞘と鞘がぶつかる行為『鞘当て』は大変不作法とされます
鞘は
漆が塗られているので
ぶつかった衝撃で傷やヒビ
鞘自体の凹みに繋がるのです
日本刀に対して
非常に強い思い入れのある武士たち
ぶつかれば
喧嘩になることも
あったそうなので
無用の喧嘩を避ける為に
左側通行が定着したと伝えられています
そして
一人の女性を二人の男性が争う様子を
≪恋の鞘当て≫という様になったのです
余談ではありますが
日本刀を跨ぐ行為は問答無用で斬られても
文句が言えないくらいの不作法の極みです
これは
木刀や、竹刀でも同じです
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