ナルシーなお医者さん13
ホワイトデーの週にナルシー君からお誘いがありました
当日。
やっぱり彼の方が先に待ち合わせ場所に来てくれていました
なんかもうビビっているのかも。笑
無計画で夕方に集合した為、晩ご飯にはまだ早すぎる時間帯。
「どうしようか?」
と聞くと、
「最近、服を買えてないから、買い物に付き合って欲しい。」
と言うので、彼のお買い物に付き合う事にしました。
初めて聞くメンズブランドのお店。
入店と同時に、…
「◯◯さん!お久しぶりですねー!」
とイケメン風お兄ちゃん(推定27歳)が声をかけてきました
まさか…
行きつけのお店っすか!?笑
「どうも!」
「え、しかもこのアウター、どこで買ったんですか!?うちの商品…ですよね!?」
「あー…東京に帰省した時、向こうで買ったやつだったかな?
結構前に買ったから覚えてないよ。」
「彼女さん、知ってます!?
これめっちゃプレミアなんですよ!
販売数がすごい少ない上、お値段もなかなかいかつくて。笑」
「え!?そうなんですか?
さすがじゃーーーん」
って、とりあえず彼女風を装い、突っ込んでおきましたが…
そんな感じでよろしいでしょうか!?笑
「今日はどんな感じにしましょう?」
「ジーンズを探していて。」
それを聞いて、イケメン兄ちゃんがサクサクっと何着がジーンズを見繕って、持ってきてくれました。
「◯◯さん、これとこれだと、こういう細身のタイプの方がお好きですよね?」
「あー、そうっすねぇ。
左かなぁと思うんだけど…
(私を見て)どっちが好き?」
「私も左かな。」
「ですよね、こういうの履いてらっしゃる事多いですもんね?」
って、イケメン兄ちゃん、私に同意を求めてくるけれど…
知らーーん!笑
私は彼女ヅラをしている、ただの他人なのだよ!!!笑
「そうですよね。
たしかに細身が割と多いですよね。」
私と会う時は、な!!!!
そうして何着か試着する事になり、彼はフィッティングルームへ
近くのソファに腰掛けて待っている間が、なかなか辛かったよね。笑
短いはずなのにまぁまぁ長い時間に感じたよね
私のそばに立っているイケメン風兄ちゃん。
「あのアウター、やっぱり綺麗ですね!
僕も欲しかったくらいなんですけど、関西では取り扱いなかったんですよ。」
「そうなんですね。
そんなにプレミア物だとは知りませんでした確かにライン凄く綺麗ですよね!」
「◯◯さんって、やっぱり普段から綺麗目寄りな服の方をよく着られていますか?」
「んー…綺麗目な服の方が多いですかね。よく知らんけど。」
すると、お兄ちゃん、一瞬、奥に引っ込んで、何やら手に持って出てきました。
「これなんてどうでしょう?
さっきのより、更に細身で綺麗目なものにはなるんですけど。
ただ、色味がどうかなぁ…って…
彼女さん的にはいかがでしょう?」
「あー!!!確かに!!
結構、独特なお色ですねぇ!!」
「◯◯さんには、少し違いますかね??
今来ていらっしゃるアウターにはめっちゃ合うと思うんですけど、あの手のジャケットって他にもお持ちですか?」
「んー…どうでしょう…
持ってたとは思います。よく知らんけど。」
「靴とか、革の他にもスニーカーも履かれましたよね?」
「んー、履きます、ね。よく知らんけど。」
お願い…
早くフィッティングルームから出てきてくれ…
あたしゃ、
彼の服の嗜好まで知らんのじゃーー!!!
→続く
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