海外出張が変わる!経営者の視点から見る『Uber』の使い方
皆さん、こんにちは。社長秘書のRIOです。
当コラムでは、日々、社長の側でサポートを行なっている社長秘書の視点から、経営者の方々にオススメのお役立ちアプリをご紹介します。
今回ご紹介するアプリは、大定番アプリであるにもかかわらず、日本のビジネスシーンでは浸透していない、あのアプリです!
人々の生活を変えた配車アプリ
皆さんご存知、Uber。
2009年の開設後、タクシーよりも安価で手軽な配車サービスとして世界を席巻。
一般人のドライバーが自家用車を利用して送迎を行うという革新的なアイデアと、アプリで決済可能、運転手との金銭的なやり取りが発生しないという便利さによって、アメリカではタクシーに代わる生活にマストなサービスとして認識されています。
2017年現在、日本では、京都のNPO団体を通した限定的なサービス提供以外では、一般のドライバーが自家用車で送迎業務を行うという形でのサービスは許可されておらず、規制緩和が待たれている状態です。
それでも、Uberのアプリとアカウントは世界共通の為、海外出張前にUberのアプリをインストールし、支払い方法として会社のクレジットカード情報を登録、現地到着後に利用を開始することができます。
経営者の方々にとっては、急な海外出張に対応できる上、支払い方法として会社のクレジットカードを登録できるので、社員の海外出張での移動手段としても利用可能です。
安全面への配慮から、海外出張時の社員のレンタカー利用を禁止している企業もありますが、特にアメリカ等では車での移動が主流になります。
一方で、英語でタクシーを呼ぶ自信がない、タクシーがちゃんと来るか、ぼったくり被害に合わないか…などなど、心配事がつきませんよね。
その他にもタクシーを利用すると安くないコストがかかり、公共交通機関を利用するとアポイントメントに遅れるリスクも発生します。
Uberは、タクシーと比べてお手頃な価格(場所や距離、タクシー会社にもよりますが、タクシー料金から半額〜3分の2の料金)で、アプリで簡単に配車可能とあって、運転事故のリスク回避、経費削減、時短の三つの観点から重宝されています。
Uberの使い方
Uberアプリのインストール後、アカウントの作成を終えたら、まずは支払い方法としてカード情報の入力を行います。
(Uberダウンロードページより)
セットアップはこれだけです。アカウントの作成とカード情報の入力だけで、サービスの利用を開始することができます。
また、アプリには複数のクレジットカード情報を登録できる為、海外出張の合間の私用で、個人的にUberを利用することも可能です。
いざ、配車を行う際には、Google Mapと同じ要領で、行き先を入力。
行き先を設定すると、クレジットカードにチャージされる料金(乗車料)が表示されます。
これに同意すると、周辺にいるUber登録車とのマッチングが開始されます。
タクシーと違い、どこにドライバーがいるのかが見えるため、車の到着を待ちぼうけることはありません。
なお、ドライバーの位置が可視化されるこのシステムは、東京で運用されているレストラン料理のデリバリーサービス、「UberEATS」でも採用されており、待つ側である利用者のニーズに応えた画期的な発明といえます。
マッチングされた車両(見易い位置にUberのステッカーを貼っています)が到着すれば、目的地まで運んでもらいます。到着後はお礼を言って車を降りるだけ。料金はカードで決済済みなので、タクシーでお馴染みの、遠回りをして追加料金を請求されるなんてこともありません。
ドライバーへの報酬はUberから支払われますが、ユーザーも利用後にアプリでドライバーの評価(10秒ほどで完了)を行う為、ユーザーに快適なサービスを提供する必要があり、Uberを通して利用者とドライバーの双方が安心して利用できる仕組みになっています。
「シェアの時代」の申し子
私自身の体験談として、日本国内でUberを利用する機会がなかった取引先のお客様をアメリカでお迎えした際、アメリカではUberがあまりに便利な為、感動されている方もいらっしゃいました。
Uberのライバルである業界二位の「Lyft」は、独自のドライバー審査(一時間以上に渡る面接等)で、Uberよりもフレンドリーで満足度の高いサービスという特色を形成していますが、世界の80ヶ国600以上の都市で提供されているUberに対し、Lyftではサービスの提供が米国の都市圏に限られている点がネックです。
アメリカでは、「社用車」として、社員に経費でUberを利用することを許可している企業も存在している他、米国ではUberで利用できるギフトカードの販売が開始されており、かつては日本企業で広く利用されていたタクシーチケットのような使い方で、ミーティングにご足労いただいた先方にUber代をお渡しするという光景も見られます。
サービス開始から10年足らずで、Uberはまさに「シェアの時代」を象徴するアプリへと成長を遂げ、ビジネスシーンでも広く利用されるようになりました。
一方で、Uberのドライバーによる暴行などの犯罪も報告されており、安全面での注意が必要になります。会話を楽しむ為に助手席を勧めるドライバーもいますが、そこは安全第一、従業員の方々には、後部座席に乗り込むことや乗車中は携帯電話を手元に出しておくこと等、事前に万全を期した指導を行っておきましょう。
もちろん、Uberのドライバーになる為には、バックグラウンドチェック(採用にあたっての犯罪歴等を含む身元調査)が義務付けられている他、利用者からの評価が一定の水準を下回る場合にはドライバーとしての資格が停止されるなど、Uberではドライバーのクオリティを保つための方策を次々と採用しています。
Uberの導入によって海外出張が手軽で身近で、そして身軽なものになれば、皆さんの企業の海外展開に大きな追い風となるかもしれません。
アプリで簡単に配車&決済。海外出張を変えるUber、国際派の経営者の方々には是非利用して頂きたいツールの一つです。
【iPhoneアプリをダウンロード】
【androidアプリをダウンロード】
Uber.com
https://www.uber.com/ja/jp/
ウーバー「縛りだらけ」の日本参入 タクシー業界抵抗 京都・京丹後市で事業開始, May 26, 2016, 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ26I1Y_W6A520C1TI1000/
一般人が配達するウーバーイーツ、実際に頼んでみた, 小沼理, Apr 20, 2016, Nikkei Style
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO15150870R10C17A4000000?channel=DF260120166489
京丹後市がUberの仕組みを採用、移動弱者救済に向け有償輸送, 元田光一, May 30, 2016, 新・公民連携最前線
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/15/433782/052800351/?P=1
Uber’s global expansion strategy – “Think local to expand global” – will it work for startups?, Suhas Manangi, Aug 1, 2017, Linkedin
https://www.linkedin.com/pulse/ubers-global-expansion-strategy-think-local-expand-work-manangi
Uber’s Global Expansion In Five Seconds, Ellen Huet, Dec 11, 2014, Forbes
https://www.forbes.com/sites/ellenhuet/2014/12/11/ubers-global-expansion/#61af12ec550a
Uber vs Lyft vs Taxi: Which Rideshare Option Should You Choose?, Feb 8, 2017, Compare.com
https://www.compare.com/auto-insurance/guides/uber-vs-lyft-vs-taxi
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