人生ごと考えて 進むべき道を見つける~ある女性経営者の決断~
7年間、立派にお店を経営されていたオーナーさんから
「私、経営者をやめることにしました」
と、突然電話が掛ってきた。
どうしても、今、一番大事なことがあって・・・と。
「娘が登校拒否になっていて、思春期に入り、とっても大事な時期で
しっかり、家庭に入って子供を見てやりたい。
それをしないと、あとから後悔すると思う・・・」
と言う話だった。
揺るがない思いで、他の選択はなく、すっきり決断していた。
女性の経営者には、子供の問題は、大きく影響する。
こうなると、当然、止めることもなく、一番いい方法は・・・と、考えていくんだけど。
・・・ただ、全方向から見た結果からじゃないような気がした。
1週間後、
「今の選択で、本当にいいの?心に余裕ができたなら、他の視野からの話しをしたいんだけどいい?」
と、提案してみた。
規模や、方法を考えれば、したいこともできて、お店を残す方法はある。
そこへ目が向けるかどうかだけだよ。
「実は、娘のためにって思って考えたことなんだけど、
お母さんはお店をやめようと思ってるって言ったら、
“楽しそうに働いてるお母さんが好きだよ”
って、言われたんです。
それで、ちょっと揺るいでいたんです。」って・・・
なんか、ジーーーンとして、泣けた(:_;)
ものすごい心配だった中学生の娘さん、
本人もきっと苦しい思いをしてるんだろうと思うけど
そんな風に、お母さんの姿をしっかり見て、そんな言葉を掛けてくれる優しい子だったら、きっと大丈夫!
・・・私はそう思えた。
娘さんのことを思って決断したことを、
娘さんの言葉で、考え直し、
大事なことを胸に刻み、
あらたな気持で、店を再建することになった。
よかった・・・・。
私は、1年に何度も、こんな状況に遭遇する。
でも、みんな人生に真剣に向き合ってるから、
本気で怒ったり、意見をぶつけたり、泣いたり笑ったり激しい。
「もうやめたい」って、思うこと、きっと誰にでもあるんだと思う。
その気持ちを悪だと思わずに、向き合って、人生ごと考えて
進むべき道を見つけてほしい。
ドキドキすることあるけど、この関わりは私の使命だと思える。
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