痛風とアロマ
先日のご相談のお客様。
痛風の発作で関節の痛みがひどく・・・。
鎮痛剤の併用もなさっていますが、アロマの力も借りたいとのことで来店です。
痛風は主に関節内における免疫反応と炎症発生。
関節内に尿酸の針状に結晶が析出して、これらを異物としてとらえるために体内から排除しようと、防御反応で好中球などが血管外へ遊走し貪食をはじめることで、生理活性物質が放出し免疫反応がおこります。
これらの生理活性物質は炎症を誘発するよう作用しはじめ、血管拡張や血管透過性の亢進が始まり、血液成分が滲出するため、患部が発赤し熱を帯び痛風発作として起こります。
この場合、まず炎症を抑えるための精油を使いながら鎮痛の精油を。
そして析出した尿酸結晶を排泄することを考えます。
ファーストチョイスはユーカリレモン。
痛風の処方集にはない精油ですが、痛風発作が体内での炎症反応であることを考えれば必要な精油として選択します。
他にはジュニパーなどで鎮痛と鬱滞をとりながら・・・。
関節のいたみなので瘀血対策としてヘリクリサムも。
本来痛風の方は食生活も気を付けていただかなければならないので、お酒などの飲用を控えてもらいながらのアロマ使用となります。
そして肝臓や腎臓からの排泄対策も必要ですが、この辺りは発作がある場合はまず痛みを取ることが先決。
メタボリックな症状の方はヘリクリサムを使うことで体質からの改善にもつながります。
他にもエステル類で鎮静もしていただくこと。
痛風に限らず、高脂血症の方や高血圧、高コレステロール血症、糖尿の方などにもエステル類多い精油は使ってもらいたい精油。漢方医学的には実証のタイプに使っていただく成分となります。
秋からリニューアルするメニューには簡単な薬理も発信させていただきます(*^-^*)
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