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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

メディカルなアロマって何だろう

アロマの仲間がシェアしてくれていたこの方のブログ・・・。

勇気ある投稿に脱帽でした。

ずっとここの精油が好きで使っていたのに
気づけばお子さんにひどいことをしてしまっていたと書いていらっしゃいます。

 

ドテラが大好きだった3年間

 

アロマが好きで、ここの企業理念が好きで使っていたのに
結果残念なことに。

 

 

ここのことは実は【乳児湿疹のアロマ使用

でも書いています。

アロマの業界って、協会や団体たくさんあるし
精油もメーカーがたくさんあるし。

本当にみなさん悩むし迷うことでしょう。

でも、アロマの立ち位置は
ご自身の実感でしかないというのが本当のような気がします。

例えば
使ってみたら体調がよくなった
使ってみたら元気になっている
使ってみたら心が楽になった

これがすべての真実。

メディカルアロマ

という俗語が独り歩きしていますが
メディカルアロマなんてのは本当はありません。

もちろん、精油は有機化合物で薬も有機化合物。
植物が作り出す生存するために必要な分子の集まりで
昔から治療にも使われていたのも事実。

フランスでは薬局においてあったり
治療的に使う場合もあります。

でも、ここは日本。
アロマで使う精油は雑貨扱いで無法地帯

ということは忘れてはいけません。

ではなぜここのアロマに違和感を感じるのか?

この方も書いてるけど。
最初はラベンダーの香りが好きだったお子さん
最後にはラベンダーのにおいを嫌がったと書いていらっしゃいます。

これ、本能が嫌がっているんですよね。

つまり・・・

 

必要ないと体が判断しているのです。

 

じゃあ、それはなぜ?

 

それは使い方です。

 

この方は発疹が出たとき、皮膚にはラベンダーがいいと聞いていたので
ひたすらラベンダーを使い続けたとあります。

原液だったのかはわかりませんが、ラベンダー精油は確実に体内に入り続けているわけです。

 

精油が塗布されて体に入るルートとして

 

皮膚で経皮吸収されて毛細血管から体内の主要血管へ
体内をめぐり近くの臓器に行き最後は肝臓で代謝されます。

肝臓にはすべての血流がやってくるので
例えば食べたものを吸収した血液もやってきてここで代謝されたり
栄養として貯蔵されりします。

沈黙の臓器肝臓は
ストレスに強く我慢して文句も言わずに働きます。

よくお酒を飲みすぎた人が肝臓を悪くするのはありますが
実はストレスを抱えた人も肝機能の数値が高いこと多いです。

 

さて

 

精油が体に入ると、肝臓で代謝されたり
他には腎臓での排泄や呼気としての排泄もあります
これはお薬も同じで、お薬は呼気の排泄はありませんが
腎臓や肝臓での代謝排泄はあります。

 

なので、市販のお薬の添付文書のほとんどに
「肝臓、腎臓の悪い人は医師や薬剤師にご相談ください」
と書いてあるはずです。

 

医療用の医薬品にも記載はあります。

お薬は石油からできてるから、そういうのあるよね?
ではなく。
体に入ってくるものはすべてこのルートを通ります。

 

なので、精油もそうです。

 

さて精油。

 

植物から主に水蒸気蒸留で採られますが
ラベンダーだと160㎏の花から1ℓの精油が採取されるといわれています。

 

そもそも、アロマはその昔。
フランスの農家さんたちがラベンダーを傷ついたときに少し花をスリスリしていたことから
ルネ・モーリスガットフォセがヒントを得たという説もあります。

 

ちょっとの花で傷がよくなっていたのなら、160㎏もの花からとれる液体を
バンバンすり込む必要はないということはわかります。

 

私は精油をすりこむという表現が嫌いです。

本来精油はそっと添える感じでいいんです。
嗅覚なら吸い込んでもいいんですが、塗布は塗るという表現でいいんです。

 

あと、精油の質も非常に大切です。

この方のブログには成分分析表についてアメンバー限定で何かかいてます。

なぜ分析表が必要か?

「分析表は後からでも入れられるから必要ない」
と書かれていますが・・・。

 

そもそも、雑貨扱いの精油たちに分析表をわざわざ入れる理由があるんですよね。

 

 

これ、ユーカリラディアタの精油と分析表です。

ユーカリの主成分は酸化物類の1-8シネオールですが
このロットにはシネオールは64.57%とあります。

日本薬局方にもユーカリ油が記載されています。
成分はシネオール。
局方適合含有量は70%以上でユーカリ油と認定されます。

だから、このラディアタは局方品適合にはなりませんが
シネオールが64%含まれるので上気道系の不調にはそれなりにOKです。

 

さて、横にあるユーカリ油。
これ、試薬メーカーさんが作っているものです。

ラットに咳が止まるかの実験に使うそうですよ。

 

なので人体には使えません。

 

香るとしっかりユーカリの香りします。
シネオールがそういう匂いなんですよね。

 

つまり・・・
香りは作れます。

だから雑貨屋さんにたくさん「アロマ」が並ぶんです。

 

じゃあ、何を基準に選んだらいいでしょう?

 

私はアロマを始めるにあたって、皮膚塗布するリスクをすごく考えました。
人体に使用するのに中身がわからないものは使えないと思っているからです。

 

だからプラナロムのしかも健草さんのものを選びました。
それは健草さんの人と会話ができるからです。

 

何度も確認しました
「これは本当に日本で分析されたの?」
「精油は本当に天然ですか?」

 

答えがイエスだったので
メーカーを信じて使っています。

 

様々な憶測がある中で
私はここのメーカーを信じようと思ったのには
結果が出ているから・・・。

ここの精油で多くの方が救われているという結果が答えだと思ったからです。

 

もちろん、D社の精油で救われた方も多いでしょう。
だからこんなにも広がっているのかもしれません。

 

でも・・・使い方がまずいです。

 

私の使っている精油でのブレンドはMAX15%です。
メーカーさんのブレンドには30%なんてのもありますが
それを使い続けてる人はほぼいません。

日本人の肝臓の代謝機能と
ヨーロッパ人の肝臓の代謝機能は確実に違います。

だからそのうち受け付けないんです。

 

精油は少量のほうが効果発揮します。
それは分子の運動があるからです。

自然療法を使う方の多くはお気づきでしょうが
本来人の不調は原子レベルで起こっているのですから・・・。

 

器にいっぱいいっぱいの玉だと動きませんが
余裕があると玉は動きが大きくなります。

これがアロマの本来の力の発揮のメカニズムだと思っています。

だから、メディカルアロマってのは存在しなくて
ただ使う人の意思と体とが一致したときにはじめて力を発揮するものです。

 

あと

 

自然界に存在するものがそんなにたくさん使われたら
地球上からその植物は存在しなくなります。

ブラジルのローズウッドのように。

乱獲されることはできる限り防ぎたいもの。

 

アロマを志すなら自然も大切にしたいですね。

 

アロマって本当に素晴らしいツールです。

それをどう使えば安全で安心か。

 

自然のものに答えはないですが
せめて専門性のある知識の少しでも学んで使っていただけたら・・

 

そんな風に思います。

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