続・宮川サトシの「ジブリ童貞のジブリレビュー 」に反論の為『平成狸合戦ぽんぽこ』見たが…
以前書いた記事
映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』感涙!御礼の宮川サトシ GOETHEで連載中の「宮川サトシ ジブリ童貞のジブリレビュー 」にもの申す!
これの続編になってしまいますが…
これ、そもそも『平成狸合戦ぽんぽこ』のレビューの記事なんです
彼(サトシ)が古今亭志ん朝さんの語りに対し
「眠気を誘う問題」と記したのがムカついて続きを読まなかったという
皆様にとってはどうでも良い話しなんですが
宮川サトシの切り口「古今亭志ん朝の語りが眠気を誘う問題」は
あーだのこーだの書いてあるんですが
最後に
「ただ最後にその若干眠い語りにもギミックが仕掛けてあって、結局参りました! となるんですけどね。」
ほう
最後のギミックか
うん了解!
早速TATSUYAにお世話になり観る
感動する
最後のギミック…
こりゃ武士道やな
頑張ったものの人間達には勝てず
アル者達は”玉砕”の精神で
人間に立ち向かい
アル者達は
集団自決…
これも言わば玉砕ですけど
こうやって闘いに破れたたぬき達の最後の歌舞伎が流れる訳なんですが
この時の、古今亭志ん朝さんの語りの前に集団自決に巻き込む為の歌
昨日見し人 今日はなし
今日見る人も 明日はあらじ
こうはじまり
志ん朝さんにバトンタッチし
源平屋島の 合戦を
この眼でしかと 見たという
と続く“哀れタヌキは死出の旅”という歌
これ「七五調」と言い
主に古今和歌集に使われていて、七音・五音の順番で繰り返すコトを言うらしいのです
コレがサトシの言う「ギミック」というヤツなんでしょうな
本当にシビレました
志ん朝さんの七五調に玉砕映像
正しく子供に見せる映画じゃないなと、今更思うのであります…
源平屋島の合戦を
この眼でしかと見たという
推定年齢999歳の―
ほまれも高き禿ダヌキ
世の行く末をはかなんで
もはやこれまでおさらばと
八畳敷きの大キンタマを
エイヤエイヤの掛け声かけて
のばしにのばし 作り上げたは宝船
七珍満宝山と積み
朱塗りの欄干 金の擬宝珠
欣求浄土 厭離穢土
声も高らに身もほがら
並のタヌキの一団は
極楽浄土をまぶたに描き
遠足気分でいそいそと
乗り込む姿ぞ哀れなる
月影さやかに宝船
どんぶらこっこと多摩川の
流れに浮かびゆらり揺れ
波のまにまに漂いて
ピンと立てたるシッポさながら
得手に帆を揚げ順風満帆
熱田津に船乗りせんと月待てば
潮もかなひぬエンヤドットと
いまは漕ぎだす宝船
月夜に浮かれて腹つづみ
打つやうつつの夢の夜を
鉦に三味線 笛 太鼓
タヌキ囃子も賑やかに
並のタヌキを満載し
金銀珊瑚に埋もれて
遠ざかりゆく宝船
よも泥舟ではあるまいに
見送るタヌキの眼に涙
朧に霞む薄原
ただ春の夜の夢のごと
月のうさぎを仰ぎつつ
阿弥陀の招く極楽の
補陀落目指し賑わしく
宝の船は死出の旅
ソレ
ドンジャンドンジャン死出の旅
並のタヌキは死出の旅
行きて帰らぬ死出の旅
ソレ
ドンジャンドンジャン死出の旅
哀れタヌキは死出の旅
ドンジャンドンジャン死出の旅…
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