自宅のボディーソープでかんたんにできる!革靴の洗い方ガイド
毎日履いている革靴は、とても過酷な環境にさらされていると言えます。見た目はきれいでも、雨や雪、ホコリにさらされることで、汚れが染み付いている場合もあります。また、泥などが付着して乾燥すると、汚れがこびりついてなかなか落ちません。
頑固な汚れを落とすには水洗いが必要。今回はご家庭にあるボディーソープを使って革靴を水洗いする方法をご紹介します。
革靴は水洗いできるのか?
革製品は水に弱く、濡れるとシミになってしまったり、変質してしまったりします。濡れたまま放置するとカビの温床にもなります。
確かに、革靴の場合も濡れたまま放置するとシミや変質を起こします。しかし、靴である以上雨の日に使うことと想定されているので、他の革製品のように濡れたら直ちにシミや変質につながるというわけではありません。ビジネスシューズのように表面に凹凸が少なく、光沢がある革靴であれば水洗いが可能です。
ただし、水洗いができる革靴といってもゴシゴシ洗う、水にどっぷり浸けるような洗い方をすればシミになってしまうのでご注意ください。
一方、スエードなどの起毛素材は水や石鹸などの成分が毛の間に入りやすいので水洗いはNGです。
ボディーソープを使った革靴の洗い方
それでは、具体的に革靴をボディーソープで洗う手順を見てみましょう。
1.靴紐を取る
水洗いをするときに邪魔になってしまうので、靴紐を取り除きましょう。
2.革靴表面の汚れやホコリを除去する
まずは革靴の表面に付着している目立つ汚れやホコリを除去しましょう。水洗いするとはいえ、除去できる汚れはあらかじめ取り除いておいたほうが良いです。特にステッチの部分や内側のつま先の部分にはホコリが溜まりやすいです。せっかく水洗いするのですから、普段手入れができていないところもきれいにしましょう。
3.ボディーソープと水を混ぜ合わせて洗浄液をつくる
いよいよボディーソープの登場です。しかし、直接革靴に塗布するわけではありません。ボディーソープ3プッシュ分と水200mlを混ぜて洗浄液を作り、スプレーボトルに入れます。
4.洗浄液を革靴の表面に吹きかける
作った洗浄液を革靴全体に吹きかけてください。表面が湿る程度、たっぷりと吹きかけるのがポイントです。
5.やわらかいスポンジで汚れを落とす
やわらかいスポンジで表面をやさしくこすりましょう。泡立って汚れが浮き出てきます。このときに力強くこすってしまうと革靴に傷がつくので、ゴシゴシとこすらないようにしてください。
6.すすぐ
革靴全体をスポンジでこすり、汚れが除去できたら泡を流水ですすぎましょう。このときにボディーソープが残っていると、それが新しい汚れやシミの原因となってしまいます。
7.タオルで水分を除去する
すすぎが終わりましたら、大きくて柔らかめのタオルで水分を吸わせるように革靴を包み込みましょう。タオルで乾拭きするのは革を傷つける危険性があります。
8.乾燥させる
水分が残っているとカビの原因になります。直射日光が当たらない、風通しが良い場所で革靴を乾燥させましょう。
革靴を水洗いするときの注意点
以上、革靴の洗い方をご紹介しました。ここで、革靴を水洗いする際の注意点をいくつか解説します。
・シミができるリスクがある
素材や洗い方によっては革靴にシミができることもあります。先程もご説明したように、スエードなどの起毛素材は水洗いNGですが、それ以外の素材でもシミができる可能性は0ではありません。シミが心配な場合は、まずは目立たない部分で試してみてシミができるかどうかを確認してから水洗いをしましょう。
「シミを絶対作りたくない」という場合には、専用のクリーナーを使って洗うか、クリーニングに出すことをおすすめします。
・乾燥方法に注意
水洗いした後の乾燥方法が非常に重要です。早く乾かしたいからといってドライヤーなどで乾燥させると革が変質したり傷んでしまったりします。直射日光に当てると、これまた変質や痛みの原因となります。
かといって、水分が残っているとシミやカビの原因となってしまいます。直射日光が当たらない、通気性の良い場所で、しっかりと乾かしましょう。
・防水処理がおすすめ
革靴を水洗いしたら、防水スプレーなどで防水処理をしておくことをおすすめします。水を弾いてくれるので雨でシミになる心配もありませんし、汚れも拭くだけで落ちるようになります。今回のように水洗いをしてもシミになるリスクが軽減できるのでおすすめです。
革靴は定期的なメンテナンスが重要
革靴の水洗いは最終手段と言えます。シミになる可能性もあるので、どうしても落ちない汚れが付着したときなどに行いましょう。
防水スプレーで防水処理をする、濡れたらすぐに拭く、定期的にクリームやオイルを塗るというように、日頃のメンテナンスを欠かさず行うことのほうが遥かに大切です。
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