全員が「キモ!」と思った男③
そう言われてHちゃんと2人、一斉に辺りをキョロキョロ見渡しました
「今はおらんやろ。
多分トイレかタバコちゃう?」
「え。監視されているって、本当…?
てか、あの人、なんなの…怖いんだけど」
「前に別のパーティーで同じ事しているの見た事あるねんな。なんなんやろなぁ…
この会場戻ってきたら、またここ来よるで。」
そして、ベイマの今までの行動を私と、Hちゃんと、サービス業だという男性2人とであれやこれやと話し合っていると…
「ほら、来た、来た、来た…」
まるで変質者扱い。
ベイマが大きな身体を揺らしながら、こちらの輪に近づいてくる。
「はじめまして!楽しんでます?」
サービス業の男性。
明るく先にベイマに先手を打つ。
「はじめまして。楽しんでいますよ。」
ベイマも明るくご挨拶を返す。
そして、Hちゃんの側に寄って
「さっきのどうするの?」
と小声で話しかけました。
「…え、さっきのって?」
「焼肉。もう席押さえてるから。」
ここでブログを振り返って欲しい。
焼肉の話はしたが、私たち…
行くとは一言も言っていない。
「…え、あ。焼肉?
今日は…ちょっと…」
「さすがにこの後はゆっくり出来ないので。
それに今立食の食事食べちゃってるし。
またにしましょう!」
何故、こんな話を別の男性2人がいる状況の中、しなければならないのか。
「席押さえたんやけど。
友達にも行くって言っちゃったんだけど?」
「まぁ、普通に考えて、さすがにこの後は遅いと思いますよー!」
ベイマの強引さにサービス業2人もこちらに加勢。
「また行くで、行かないパターンですよね?」
とベイマ切り返す。
「(ギクッ)」
「明日朝早いんですよ。
ごめんなさい。またで」
Hちゃんが冷静に対応。
「友達に行くって言ったからなぁ。
多分もう肉も用意してると思うんやけど。」
「そもそも行くって言ってねーよ!」
「そもそも行くって言ってねーよ!」
「んじゃ、この子らの代わりに
俺らが行ってもいいですか?笑
ご馳走さまでーす!」
「…えっ?」
「あ。それでお願いします。
なんか◯◯って焼肉屋さん知ってる?
あそこの社長さんとお友達なんだって!」
サービス業2人の救いの手に完全に便乗する私。
「なんか、しかもすっごい美味しいお肉を用意してくれているらしい!」
ベイマ突然、Hちゃんの耳元で何やらまた呟き、
そのまま会場から出ていかれました
「なんて?」
「…帰るって。笑」
一同、爆笑。
多分4人全員、ほんとに吹き出したと思う。
色々迷惑だったベイマを撃退した瞬間でした。
→続く
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