完全に食べるのを辞めた彼。
「え。その彼はどうするつもりなん？
りおなちゃんの事やから、きっと優秀な相手なんやろうなぁ…」
「良い人やなぁとは勿論思ってるけど。
でも、こうして今もノン社長さんと会っているのはなんでかなと思うわ。」
なんでかな？じゃないよね。笑
「先に俺の気持ちを伝えておくな。
俺はりおなちゃんが好き。それはほんま。
既に嫌なくらい伝わっているとは思っているけど。笑
もし病気が発覚しなかったら、こんなにグダグダしていない。
もうプロポーズしているよ。俺はね。
だけど…んーー…
だけどな…」
少し間が空きました。
「新婚早々、病気やで？入院やで？？
苦労かけるん目に見えてるで？？？
人より腫瘍とか出来やすい体質なんかもしれんで？？
好きやからこそ絶望されるのがほんまに怖い。
これも俺の気持ち。」
そして…
「俺は…
りおなちゃんが過去にお父さんの病気ですごい辛い想いをしたって話を聞いていたから…
自分自身がまた同じような想いをさせてしまうんじゃないかって事が一番怖いねん。
経済的な事とかは蓄えがあるからどうにでもなるとは思ってるんやけど…
だけどな…支離滅裂やけど…」
ごめん。
俺、何よりりおなちゃんに去られるのが一番嫌やわ…
一番怖いのはそれやわ。笑
自己中でごめんな。
「さて。
ここまでが俺の想いやな！！」
ノン社長さんがあえて明るく笑顔で聞いて来ました。
「その仮交際中の男性。
結構長いん？
」
」「…だね。５ヶ月かな？？
ようやく真剣交際を申し込まれた感じ。」
「やっぱりなー！！
その男も、りおなちゃんの事、よう分かっとるわ！！！笑」
(*´･ω･｡)？？
「りおなちゃん、２ヶ月とか３ヶ月で真剣交際申し込まれていたら、俺もその男も切ってたやろ？笑」
確かに…
「こんなん俺が言う事ではないんやろうけど…
その彼と真剣交際に入ってみたいと少しでも思っているなら入って欲しい。」
「え？」
「まだその男性の事も見たいと思ってるんやろ？
俺りおなちゃんと付き合い長くなってきてるんやで。
なんとなくわかる。
決め切れてないんやろ？
気持ちが迷ってるんちゃう？」
図星でした。
「俺も短期間やったけど相談所にいたからわかる。
もし、相談所で期間の定めがなかったら… 今のタイミングで自主的に選べてる？」
「んーー…」
「今の俺はりおなちゃんに選んでくれとは言えないんよ。
言いたいけど、やっぱり言われへん。
今の俺はカメやし。
何をするにも、すぐには事が進まん。
こんな俺でもいいから、選びたいとりおちゃん自身が思って、選んで欲しい。
その男性がいようがいまいが。」
すべて見透かされている気がしました。
→続く
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