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OK、グーグル。コマーシャルを見ても、ザワッ、とならない方法は?

皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

Googleの「グーグルホーム」、Amazonの「Amazon Echo」、そしてLINEの「Clova WAVE」、スマートスピーカーは話しかけるだけでイロイロなことをしてくれるそうですね。

「何時?」と聞いたら今の時間を教えてくれるし、「電気つけて」と頼んだら照明をスイッチオンしてくれるし、ニュースや天気予報も教えてくれるし、アラームとかスケジュール機能とかもあるとか。

本当に便利そうですが言語障害がある私にとっては、関係のないお話。

いくら頑張って話しかけても、きちんと認識してくれないでしょ。

テレビのコマーシャルを見るたびに、就職活動をしていたころ、苦しかったのを思い出して切なくなってしまうというお話です。

 

私が大学4年生だったのは、バブルのはじける前のもっとも景気が良いとき。

同級生たちは次々と、そしていくつもの内定を夏休みが始まる前までにゲットしていました。

とくに女子学生は決まるのが早く、ゴールデンウィーク前に決まっていた子も多かったです。

とにかく友達は前期のうちにとっとと就職先を決めて、後期は大学生生活の残りわあずかを、心の底から楽しんでいるふうでした。

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それなのに私といえば障害者の就職活動は秋からだと言われ、せっかくの学生最後の夏休みも落ち着かなくて、ぜんぜん楽しめなかったな…。

そんなところでも、不公平感みたいなものを感じたりして…。

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秋になって障害者枠での就職活動を始めたわけですが、不採用が続きました。

私はお盆も運べないからお茶くみもできないし、言語障害があるから電話応対もできません。

一般事務希望としては致命的ですよねぇ。

会社側からすれば「文系の4年生大学卒で何の資格も取ってなくて、どんな仕事をやらせたら良いのかサッパリ分からん!」となるのは当然です。

でも私にしてみれば同級生だってみんな資格なんて取っていなくて就職できているのに、なぜ私だけ「何ができますか?」って聞かれ続けなきゃならないのか、って思っていました。

せめて言語障害がなかったらなぁ、ってずーっと思ってました。

今はネットがあって、チャットができて、幸せ!

でもスマートスピーカーのテレビコマーシャルがかかると、やっぱり「ザワッ」ってします。

まだまだ、ですね。

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