レザーオイルでかんたん手入れ!革に光沢と風合いを与えて長持ちさせよう
革製品は非常に耐久性が高く、5〜10年、あるいはもっと長持ちさせることも可能です。しかも、革は使えば使うほど手に馴染んで風合いも増し、愛着がわくものです。
しかし、手入れを全くしないと皮が乾燥してカチカチになってしまったり、ひび割れてしまったり、カビが発生してしまったりして使い物にならなくなってしまいます。
そこで、今回は大切な革製品を長く使うための手入れの方法をご紹介します。
●革の手入れにはレザーオイルを使おう
革は非常にデリケートな素材のため、丸洗いや雑巾を使った水拭き、洗剤を使った汚れ落としなどをすると、かんたんに変質してしまいます。
そこでおすすめなのはレザーオイルです。革に油分を与えることで汚れも落ちますし、耐水性も上がって少し濡れても水分を弾いてくれるようになり、汚れやカビが付着しにくくなります。
さらに、革のツヤも増す、柔らかくなって肌触りが良くなる、乾燥を防いで耐久性が向上するなど、さまざまなメリットがあるのです。
革の手入れに使われるオイルは蝋を使ったものや、ミンクから採れるもの、馬から採れるものなど、いろんなタイプのものがあります。
蝋を使ったラナパーは撥水性が高く、革を柔らかくする作用が少ないのが特徴。撥水性を高めて、あまり柔らかくしたくないというケースにおすすめです。
イタチ科の動物であるミンクから採れるミンクオイルは手に入りやすく、防水性を高める効果はもちろん、革を柔らかくする効果もあるので、ツヤや風合い、肌触りを良くしたいときにおすすめ。
馬から採れるマスタングペーストは少し高価ですが、その分ミンクオイルと比べて浸透性も良く、革に良い栄養素もたっぷり含まれています。
ちなみに私は革の手入れにミンクオイルを使っています。入手しやすく、耐水性もバツグン。革のツヤや風合いも良くなるので、非常にコストパフォーマンスが良いレザーオイルです。10年選手になる私の財布やキーケースも、日ごろミンクオイルを塗って手入れをしているだけですが、ツヤやソフトな風合いや肌触りも維持できています。
●どんなタイプのレザーオイルが良い?固形orスプレー
レザーオイルには主に固形のものと、スプレーになっているものがあり、日ごろ使う上で、使い勝手も大きく異なります。それぞれの特徴を把握して、使いやすいものを選ぶことが大切です。
固形のものはスプレータイプに比べて安価に手に入り、分量も多いので長く使うことができます。あまり光沢を出さないように薄く塗る、撥水性を良くするために厚く塗るといった調整も比較的かんたんに行うことが可能です。
一方で、伸びがあまり良くないので作業が大変。財布やキーケースなどの小物なら便利なのですが、革のバッグやコートのように面積が広いと塗るだけでも時間がかかってしまい、ムラも発生しやすくなります。
スプレータイプのものは若干高価ですが、固形タイプのものに比べて伸びも良く、吹きかけて伸ばすだけなので作業もかんたん。面積が広い製品でも楽にお手入れすることができます。
ただし、固形タイプと比べると塗る量を調整するのは難しいです。
少しでも費用を抑えたい、小物がメイン、調整しながらメンテナンスをしたいという方は固形タイプがおすすめです。一方、メンテナンスにあまり手間や時間をかけたくない、革のバッグやコートなどを手入れしたい場合にはスプレータイプが良いでしょう。
●レザーオイルの使い方
それではレザーオイルの使い方について解説していきます。
レザーオイルを塗ることで、皮が変質してしまう可能性もあります。特に生成りのヌメ革などは、オイルを塗るとアイボリーから一気に茶色へ変色してしまいますので、注意が必要。ますは裏側など目立たないところでごく少量のオイルを塗って変色や風合いの変化などを試してみてください。
・レザーオイルを革に適量つける
まず、レザーオイルを皮に適量つけてくだい。多めに付けすぎると革が変質する、オイルが残って後でべたつくことになってしまうので、まずは少量で足りないと思った場合に塗り足していくのが良いでしょう。
・レザーオイルを伸ばす
次に柔らかい布を使ってレザーオイルをむら無く均等に伸ばしましょう。ステッチの部分はオイルが穴に入り込みやすくなります。特に固形の場合は穴にオイルが詰まって見た目も悪くなるので、ステッチ部分には直接オイルを塗るのではなく、他の場所から伸ばすようにしましょう。
・やわらかい布で拭き取る
オイルを伸ばした布とは別の柔らかい布で拭き取って仕上げます。ここで拭き取りが不十分だと、オイルが表面に残って見た目が悪くなったり、ベタついて肌触りが悪くなったりします。オイルが残らないようにきれいに仕上げましょう。
ここで丁寧に拭き上げれば、革のツヤも増します。
以上がレザーオイルを使った革製品のメンテナンス方法です。革にツヤがなくなってきたと感じたら、オイルで手入れをしてあげてください。
革製品は愛情をもって日頃からメンテナンスしてあげることで、長く使うことができます。ついついメンテナンスを怠りがちになってしまいますが、手入れをすればその分だけ愛着も強くなるものです。
しっかりと定期的にメンテナンスをして、末永く愛用しましょう。
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