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コーチングで人間関係を解決するポジションチェンジって何?セッションでどう使えばいい?

投稿日 2020.2.18

更新日 2020.2.18

コーチングや、NLPで使う

ポジションチェンジと言う技法があります。

 

しかし、コーチングスクールによって、

教えてくれるところと、教えてくれないところがあります。

 

人間関係の課題を解決するには、

とても有効だと思うので、

使う時のポイントと、

セッションの流れの中で、どう使うか?

を解説していきます。

 

 

  

 《記事の内容》

 1.コーチングで人間関係を解決する

   ポジションチェンジって何?

  1-1 ポジションチェンジとは?

  1-2 ポジションチェンジの手順

    ①場面を特定する

    ②心理的な距離と方向性を表現する

    ③自分を出し切る

    ④価値観を探す

    ⑤相手になりきる

    ⑥相手の価値観を探す

    ⑦ふかんする

    ⑧理想の状態を描く

 

 2.ポジションチェンジをセッションでどう使えばいい?

  2-1 セッションの手順と全体像

  2-2 どこでポジションチェンジを使う?

  2-3 ポジションチェンジの注意点

 

 3.まとめ

 

 
  

こんにちは。

心理玩具クリエイターのひめさとこです。

コーチとして起業して、8年目になります。

  

誰でも、読むだけで簡単にコーチングができる

「すまいるすごろく」「あどらーすごろく」などを

開発しています。

  

  

1.コーチングで人間関係を解決する
  ポジションチェンジって何?

  

1-1 ポジションチェンジとは?

 

「自分」「相手」「ふかん」という

3つのポジションから、物事を捉えることで、

捉え方や感じ方の違いを感じるワークです。

 

エンプティチェアと言うこともあります。

 

主に、人間関係の課題や

自分の中の葛藤を抱えている場合に

使うワークです。

 

   

 自分…自分の立ち位置から、どう見える?どう感じる?

 相手…相手からは、どう見える?どう感じる?

 ふかん…第三者的には、どう見える?どう感じる?

  

 

1-2 ポジションチェンジの手順

 

ここからは、実際にどのようにポジションチェンジを進めるか?

その手順をお伝えします。

 

①場面を特定する

自分(クライアントさん)と相手の関係性も、

その瞬間瞬間、変化します。

 

例えば…ご夫婦でも、

・ケンカしている時

・仲良く散歩している時

・それぞれが別のことをしている時

どれも、感情も、意識しているものも違いますよね?

 

そのため、特にどの瞬間を扱いたいのか?

場面を特定します。

 

②心理的な距離と方向性を表現する

特定した場面の心理的な距離と方向性を

椅子があれば、椅子で表現します。

 

例えば…

旦那さん(自分)は、奥さん(相手)を見ています。

奥さん(相手)は、子どもを見ています。

 

こんな感じ。

実際には、椅子だけがあると思ってくださいね。

 

旦那さんと奥さんの関係を扱うので、

子どもさんは、表さなくてもいいですが…

表した方が分かりやすい場合は、上記のように表現します。

 

人だけでなく、意識対象として、

「仕事」や「財産」、「趣味」などを表してもいいです。

 

ふかんポジションは、空から見下ろしている感じなので、

椅子では表現しません。

  

③自分を出し切る

①の場面を思い出しながら…

まずは、クライアントさんが、自分のポジションに座り、

目の前に相手がいるつもりで、

言いたいことを言います。

 

この時、コーチは、クライアントさんの視界に入らないように

クライアントさんの斜め後ろぐらいに立ちます

(椅子はありません)

 

クライアントさんが相手に向かって言っていることを

コーチもできるだけ、一緒になって言うことで

クライアントさんが言いたいことを出し切ることを促します。

 

クライアントさんが、

100%言いたいことは、全部、言えた

という状態になるまで、

「他には?」

「あと、なんて言いたい?」と促します。

 

④価値観を探す

クライアントさんが、言いたいことを100%出し切ったら…

「本当は、相手にどうして欲しかった?」

「それは、どうして?」

「何を大事にしたかったの?」と

クライアントさんの価値観を引き出していきます。

 

この場合のポジションは、③のままです。

 

⑤相手になりきる

次は、気持ちを切り替えて、相手になりきって、

相手の椅子に座ってもらいます。

 

この時…

相手のその時の姿勢・表情・しぐさをすると

相手になりきりやすいです。

 

コーチは、先ほどと同様、

クライアントさんの視界に入らないように

クライアントさんの斜め後ろぐらいに立ちます

(椅子はありません)

 

 

コーチは、この状態で、

クライアントさんが③で言ったことを代弁します。

 

クライアントさんは、

コーチが代弁している自分の言葉を

相手になりきって、聴いてみます。

 

どんな気持ちになるのか?

どんなことを考えているのか?

 

思ったことや感じたことを

自分の椅子に自分がいると思って、

相手になりきって、

コーチが代弁している自分の言葉に対して

反論していきます。

 

⑥相手の価値観を探す

反論し終わったら…コーチは、

「本当は、相手(自分)にどうして欲しかった?」

「それは、どうして?」

「何を大事にしたかったの?」と

相手の価値観を

相手になりきっているクライアントさんから

引き出していきます。

 

⑦ふかんする

再度、気持ちを切り替えて、

コーチとクライアントさんは、

全部の椅子が見えるところに移動します。

 

 

全部が見えるところから、

クライアントさんは、他人になりきって、

自分と相手を見てみます。

 

コーチは、クライアントさんに、

「目の前の2人が、別の他人だとしたら、

どんな風に感じる?」と質問していきます。

 

⑧理想の状態を描く

関係者も含めて、本当は、どうなったらいいか?

クライアントさんに椅子を動かしてもらいます。

 

 

そして…

この理想の状態になるために、

何をしたらいいか?を考えていきます。

  

これがポジションチェンジのワークです。

 

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ポジションチェンジも、

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2.ポジションチェンジをセッションでどう使えばいい?

 

ワークは、分かった。

ワークは、知ってる。

けど…セッションのどこで、どう、使えばいいの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

なので、どこで、どのように使うといいか?

お伝えしていきます。

 

 

2-1 セッションの手順と全体像

 

まずは、セッションの手順と全体像です。

 

 

流派や考え方によって違う場合もあるとは思いますが…

私がやっているのはこんな感じです。 

 

このルートで、クライアントさんのテーマに沿って、

①~④までやって、

④を再度、①のテーマにすることもあります。

 

 例えば…

 「ママ友で、苦手な人がいるんです」

 というようなテーマの場合…

 

 ②あるいは、③で、

 「そっかぁ。こんなに悩まなくても、

 4月からは、学校が変わるので、会わなくなるんですよ!!」

 な~んてことも少なくありません。

 

 これだと、ポジションチェンジを使わなくてもいいですね?

 

 なので、本当は、より良い関係を築きたいという時や

 なんとしてでも、解決しなければ、

 自分の人生の目的に向かえない

 というような場合に使うといいかもしれません。

  

 

2-2 どこでポジションチェンジを使う?

 

とは言え、どこでも、ポジションチェンジは使えますし…

どこで使うという正解もありません。

 

問題がある場合だけではなく、

下記のような場合も、軽いポジションチェンジと言えるでしょう。

 

 「ダイエットしたいんです」

 というテーマでコーチングを受けた時に、

 ダイエットができたその先、

 クライアントである私は、

 「友達と海に行きたい」と言いました。

 

 コーチに、

 「そうなった時、友達は、

 痩せたあなたを見て、どう思いますか?」

 と質問されました。

 

 その時の私の答えは、

 「友達は、私が太ってるとか、痩せてるとかよりも、

 笑顔で元気な方がいいと思ってる」でした。

  

 

私が思うコーチングでは、

①~④を進めて、

④から課題を決めて、①になり、

再度、①から②を導き出す時に、

ポジションチェンジが役立つ場合があるという感じですが…

 

ポジションチェンジも、コーチングの手段であり、

ポジションチェンジが目的ではないので、

使ってもいいし…使わなくてもいいと思います。

 

特定の人との人間関係や

自分の中の葛藤に有効だとは思います。

 

 

2-3 ポジションチェンジの注意点

 

・その瞬間の場面に入りきってもらう。

・相手になりきっていただく時に、

しっかり、なりきってもらう。

ということが大事です。

 

「あの時は、こうだったと思います」

「あの人なら、こう思ってると思います」

というような表現だと、なりきっているというよりは、

思い出しているなので、

 

『ちょっと思い出して、その場面に入りきってみて』とか、

『その人になりきって、

「こう思ってます」って言ってみてください』と

促すようなこともあります。

 

 

また、先ほどのように、関係者を出した場合は、

あくまでも、関係者は、表現しただけなので、

関係者に向かって、何かを言うことはありません。

 

誰に向かって、どんなことを言って欲しいのか?

間違えないようにリードしなければなりません。

 

 

一番、間違えやすいのが…

自分の中の葛藤です。

 

自分Aは、関係者に言いたいことがある。

自分Bは、言うとトラブルになるから、言わない方がいい。

と思っているような場合。

 

 

自分Aは、関係者に言いたいので、

ついつい、関係者に言いがちですが…

この場合は、関係者は、あくまでも表現しただけで、

自分Aと自分Bを扱いたいので…

自分Aは、自分Bに対して、

言いたいことを言う必要があります。

 

「なんで、止めるん?」

「言わないと、伝わらないだろ?!」

みたいな感じです。

 

 

そして…

自分Aも、自分Bも、どちらも自分なので、

コーチは、よく聞いていないと、

クライアントさんが、

自分Bのポジションで、

自分Aの言葉を言ったりすることがあります。

 

この場合の自分Bは、

「言わない方がいい」「丸く収めたい」

という感じですが…

 

「言わないとダメだよ!」とか、言うと、

自分Bに入り切れていないということになります。

 

コーチは、しっかりと、

そのあたりを聞き分けていかなければなりません。

 

 

3.まとめ

 

ポジションチェンジは、

特に1対1の人間関係の問題や、

自分の中の葛藤に有効なワークです。

 

ポイントは、

場面を特定して、その瞬間のその人になりきること。

それぞれの価値観を引き出すこと。

 

価値観を引き出さなければ、

いつものケンカ。

で終わってしまうような場合もあります。

 

 

そして…なによりも、

ポジションチェンジが上手くなると…

日常的にも、自分の言葉で相手がどんな気持ちになるのか?

想像しながら、言葉を選びながら、

話すことができるようになってきます。

 

これは、ビジネスをする上でも、

一番重要なポイントです。

 

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