「名古屋の酒場」大竹敏之さん 【ナゴヤビトブックス #2】
ナゴヤに縁のある様々なジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介する「ナゴヤビトブックス」。第2回は、大竹敏之さんの「名古屋の酒場」をご紹介します。
―― はじめにご経歴をお聞かせ下さい
雑誌編集者を経てフリーライターに。ライター歴今年で30年になります。
―― この本を出版したきっかけは何だったのでしょうか?
2011年に出版した『名古屋の居酒屋』は、それまでありそうでなかった渋い居酒屋のガイドブック(おしゃれなダイニングバーなどのガイドはたくさんあったが昔ながらの居酒屋を主として取り上げる本は、当時の名古屋にはなかった)としてご当地ベストセラーになりました。一方でタイトルに「居酒屋」と謳ったために、ビアパブやワインバーなど魅力的だけど紹介できなかった店が他にもたくさんありました。
また前作の刊行から8年たち、名古屋の酒場事情にも様々な変化がありました。そこで、タイトルを「酒場」とすることで取り上げられるお店の幅を広げ、さらに最新の名古屋の酒場事情も取材して伝えたいと、前作『名古屋の居酒屋』の改訂&アップグレード版として出版することにしました。
――「名古屋の酒場」はどのような内容でしょうか?
名古屋および周辺エリア(尾張、三河、岐阜、三重)の酒場を著者である私が実際に、自腹で(ここ、強調です!)飲み歩いて取材したガイドブックです。
80件以上を紹介する中で何より重視したのは“にぎわい”です。わいわいがやがや老いも若きも楽しそうに飲んでいる。そんなシーンに出会えた酒場を厳選しました。撮影もすべて私が行い、酔客の輪に加わりその場の空気になじんだ上で、心地よさげに酔うお客さんたちを撮影しています。こんなよき“密”な状態が酒場に戻ってくるにはまだしばらく時間がかかりそうですが、この本のページをめくりながら、必ずや再び訪れる、大手を振って飲み歩きができる日常に思いをはせてもらえればと思います。
大竹さん、凄すぎます!
ほろ酔い気分で温かい雰囲気が
すごく伝わってきましたー!
―― 「名古屋の酒場」の裏話をお聞かせください
「裏」の意味が違いますが、本のカバーの裏にも注目してください。表紙で背中を向けているお客さんのイラストが描かれているのですが、カバーをめくるとその笑顔が現れます。普通は本のカバーには帯がかけられていますが、替わりにカバー上部がのれんに見立てて折り返しになっているなど様々なギミックが隠されているので、是非手に取ってお楽しみください。
本の表紙ののれんをくぐり、酒場に入っていくような気分になりますね♪
―― これから書いていきたい本はどのようなものでしょうか?
「名古屋ネタライター」を名乗っている通り、名古屋の魅力や個性を取材し、発信するのが私の役割です。この『名古屋の酒場』、そしてやはりロングセラーになっている『名古屋の喫茶店』などもグルメ本をつくっているつもりはなく、名古屋という町の楽しさや文化を伝えたいと思ってつくっています。
今後も、名古屋にいるからこそ書ける、名古屋にいるライターでしかつくれない、記事や本を書いて行きたいと思っています。
【大竹敏之さんのTwitterはこちら】
【大竹敏之のでら名古屋通信 – Yahoo!】
―― この本を片手に、今すぐにでもナゴヤの酒場に繰り出したい気分になりました。お酒が飲める人も飲めない人も、この酒場の空気が好きで行きたくなるんだなと。お気に入りの酒場に出会うべく、行ってまいります♪
ありがとうございました!
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