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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

消化管活性の必要性とその精油たち

先日の学びの日。

免疫の概念が数年前に大きく変わって、しばらくは??がいっぱいの日々でしたが。
年々セミナーなどに参加し、師匠の講座を受けていくうちに少しずつ落としていけている感覚があります。

とはいえ、覚えることが難しくなってきたお年頃・・・。
少しずつ復習しながらの数年です。

最近では疾患の多くが腸内細菌叢のバランスにより起こっているといわれています。

そして腸内細菌叢のバランスを決めているのがIgA抗体であることも以前からよく言われていました。

腸管免疫は腸内粘液層で様々なことが起こっているということを知り、そして免疫を調整するために、アロマができることを今日は書いてみようと思います。

腸管免疫のコツは粘膜組織と腸管リンパ節

腸管免疫は粘膜組織において行われていて、粘膜組織でも粘液分泌に関する部分と、腸管壁にあるリンパ節に関する部分があること。

免疫はそもそも、異物と戦うための防御機構なので、食事などから入ってきた腸内にある病原性のある菌に対応するために腸管免疫が発達していると思われます。

粘液の分泌やリンパ節は腸管壁にある、杯細胞やパネート細胞にて行われるために消化管の上皮細胞の働きがいかに大切かがわかります。

また、腸管には本来多数の絨毛があるのですが、ところどころ絨毛が薄い部位がありここには立派な免疫をつかさどるリンパ節が存在していることもわかっています。

人の身体はとても巧妙にできていて、腸内の様子を見ていくだけでも1日かかっても見切れないこともたくさんです。

そして、これら粘膜組織やリンパ節の働きには必ず「恒常性」というものが備わっていて、過剰な現象が起こればそこを制御していく仕組みもしっかり備わっているのです。

つまり微妙なバランスを一生懸命とっていけるように体はシステム化されているということです。

 

腸内環境は自身の抗体が決める

数年前に、驚きの事実が分かりました。

疾患の緩和に便移植が有効であるという考え方です。

そこで出てきたのが「腸内フローラ」という言葉。
腸内の細菌のお花畑というような意味合いがあるようです。

私たちの腸内には約1000種、100兆個を超える腸内細菌が住んでいるといわれています。

これらは私たちの活動に必要なビタミンや栄養素を産生したり、食物繊維を分解してくれたり、免疫に必要な細胞たち(T細胞やB細胞)がしっかりと役割を果たすために重要であることも近年の話題になりました。

また、腸内細菌は宿主が消化できない多糖類を単糖類に分解してくれるのでエネルギー供給の源にもなっています。

そして、この細菌が私たちに大切な免疫機能を担っていてくれています。

特にこれらの細菌は異物となる細菌に対抗するために必要な抗菌ペプチド(抗菌活性を持つたんぱく質)の活性化のみならず、抗体産生までしてくれているのですが。

特に重要なIgA抗体の産生を促していることで私たちが健康でいられることもわかっています。

また、こうした免疫も過剰になると疾患をおこすため制御性の細胞も必要で、こうした制御も腸内の常在細菌によって監視されているということになってきています。

つまり、IgA抗体の分泌は自身の身体に必要な細菌であるかどうかを確認するためでもあるのです。

 

消化管運動の活性化に使える精油

このように腸内細菌の働きが正常化であるためには、消化器の粘膜上皮やその細胞の働きが正常でないと難しいことが分かってきます。

特に粘膜組織に存在する杯細胞やパネート細胞のほか、免疫に関与してくるパイエル板の働きは上皮細胞が元気でないとダメだということ。

それならば、粘膜組織をいかに活性化させるかをアロマでケアすることで、腸内環境の活性化にもつながってきます。
(もちろん食べ物の質はある程度必要になります)

消化管運動の一番は蠕動運動。
これを促進させる成分に「リモネン」があります。

モノテルペン炭化水素類に属するリモネンは多くの柑橘精油に存在します。

・オレンジスィート
・レモン
・ベルガモット

そして蠕動運動促進の働きを持つ精油ジンジャー。

他にも消化管の運動を促進させるために副交感神経を優位にする成分「テルピネン4オール」を含む精油も使えます。

・ジュニパー
ティートゥリー
マジョラム
・ローレル
タイムサツレオイデス

赤字の精油には免疫の調整や刺激などもあるため是非とも使ってみるといいでしょう。

他に免疫刺激の精油には以下があります。

  • オレガノ
  • クローブ
  • タイムツヤノール
  • パルマローザ
  • マジョラム
  • ユーカリラディアタ
  • ラヴィンツァラ

これらにはIgAやIgMを増大させるという働きもあるといわれます。

 

季節のケアに取り入れる

今回は免疫系に特化して書きました。

ちょうど季節は秋。
東洋医学では「肺」の季節になります。

肺は大腸も関与してくることや、肺の機能には一部免疫能も含まれるためこれからの季節にはこうしたことも気にかけながら精油でケアをしていくと、冬の時期に体がさほど崩れないと考えます。
(予防的に使っていきます)

発酵食品や腸内の細菌を元気にする食品などと共に、ぜひアロマでのケアをしてみてください。

*****************

【肺の季節のケアブレンド例】
漢方医学アロマプロフェッショナルでは秋の養生に脾胃のケアをお勧めしています。

・ジンジャー  2滴
・シナモンカッシア 1滴
・オレンジスィート 6滴
・レモングラス  2滴
キャリアオイル  10ml  5%濃度腹部でケア

 

 

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