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阿部派一刀流 阿部一刀斎の日常『試し斬りと、実戦の違い』

日本刀ブームに乗って

真剣で

巻き藁を斬る動画を見ることが

容易くなって来ています

 

今まで

マニアックの極北に存在した

試し斬り武道を修業してきた私にとっては

複雑な気持ちもあるのです

 

世間一般で

巻き藁を斬る動き

イコール

実戦の動きと誤解されがちです

 

実際に、巻き藁を斬っているので

とても

インパクトが強いからでしょう

 

人間の胴体2体分以上言われている

ゴザ3枚巻きの試し斬りの瞬間です

こういった動きは

あくまでもエキシビションです

抜刀道の本質ではありません

 

実戦では

敵は止まっていないのですから

 

戦闘はとても流動的です

 

実際は

自分が前に進まなければ

斬れないものです

 

そして

実戦では

この大きく振りかぶる動作は

隙だらけです

 

11月24日㈯

山形県村山市で

村山市民向けの

居合道体験会が催されました

 

居合道総本山

武士道の総本山の村山市

 

世界に向けて発信していくので

先ずはお膝元の村山市民の皆さんにも

体験して頂きました

 

 

この写真での巻き藁の太さは

半巻きと呼ばれるもので

90㎝×90㎝

普通の畳表を半分に切ったものを巻いております

 

これで人間の胴体の半分

太もも1本分と言われております

 

そこで

実戦と試し斬りの違いをご説明した時の動画です

 

実戦では

動画の様に

振りかぶらず

斬り付けるのです

胴体を真っ二つにする動きは

運動量も多く、隙だらけです

 

戦場では疲れイコール死なので

出来るだけ小さい動きにしなければなりません

 

太ももや腕を斬り落とせば

戦場では失血死、です

 

出来るだけ小さな動きで仕留めます

 

フィットネスでは

カロリーを消費するのが目的ですが

実戦では

出来るだけカロリーを消費しない

 

 

日本刀は

とても奥が深いです

 

危険性と美しさを兼ね備えています

 

喩えるならば

極上の美女

 

その魔力的な魅力に

自分は子供の時分から

魅了され続けているのです

 

 

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