阿部派一刀流　阿部一刀斎の日常『日本刀の反りの意味』

日本刀はカーブしています

それは

反り（そり）と呼ばれます

この反り

いつの時代から始まったのか

これは

また後日マニアックに語らせて頂きます

純粋に

斬れ味の面では

反りが強ければ（カーブが強ければ）強い程

斬れます

剣士としての経験的な感覚というものですが

こればかりは

実際に経験して頂かないとご理解頂けません

刀鍛冶の先生によっては

反りを強くすることをとても嫌う先生も

沢山いらっしゃいます

それは

日本刀の美術工芸品としての美しさは

反りは、≪ほどほどに≫なのです

刃渡り66㎝（2尺2寸）以上の長さなら

2センチ以上の反りがあれば

大変斬り易いです

今現在、良く斬れると評判の日本刀も

大体、刃渡り７２㎝（2尺4寸）くらいで

1.8㎝位の反りになります

自分の理想では

この長さなら

2.8㎝は欲しいです

近々、実際に製作をご依頼しようと考えております

今、日本刀に携わる職人の方々が絶滅しそうな現状において

『ひたすら斬れる』日本刀の製作こそが

日本刀＝武士道＝日本国を存続させる手立てと考えております