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軍隊なんて潰してしまえ⒈〜冒険家〜

なぜ外人部隊に入ったのかとよく人に聞かれる。
その話は子供の頃に遡る。

日本で生まれてからすぐに親父の仕事の関係でシリアという国で育った。
3才くらいまでのことで何も覚えてはいないが、アレッポという地区に住んでいた。

毎日爆撃が落ち、今日通ると昨日の道は無くなっているという状態だったらしい。
天然気味の母親はベビーカーを押して瓦礫の残骸を避けて散歩していたとのこと。

近所の奥さんにも「あなた危なくないの?!」とよく言われていた。

そんな中で日本に帰ってからも少し変な子供になるのは必然だった。
周りと同じ行動ができず、困るとフリーズしてしまい喋っていることもよくわからない。
親を困らせることもしばしばあった。

そんな中、転機が訪れるのはちょうど10才くらいの時だった。

小学生の頃はよく一人で歩いていた。
自転車だったり徒歩で遠くまで行くのが好きだった。

その時の夢は冒険家。
未知の領域を旅していろんな人と出会い、景色を眺めてみたかった。
いつもおもちゃの双眼鏡やサバイバルベストを着て一人で遊んでいた。

ある日、アフリカや中東の貧困・紛争の犠牲者のニュースを見て衝撃を受けた。

アフリカでは毎日大勢の子供達が飢餓で死んでいる。飲み水も普通に飲めない。
たまにやってくる武装勢力に子供を拉致され、その子供に親兄弟を犯させ、殺させて、
内臓を食べさせて残虐な兵士にしている。

中東では未だ紛争が続き、虐殺の恐怖や爆弾等で日々生活できない人たちがいる。
疑いがかけられたり、市民の関係のないところで政権が揺らぐと大勢の人が収容され
想像を絶するような拷問にかけられ殺されていく。
ちょうどシリアの場面も映っていた。育った場所がもはや人のいる場所ではない。

今俺はこうして普通に家族と暮らし、腹一杯飯を食って小学校に行っている間に
数えきれない人々が餓死し、殺されている。

そう思うとどうしようもない葛藤が起きた。

学校でほとんどそんな話題にもならないし、誰も気にしてはいない。
ニュースもほとんどテレビで放送されず、くだらない番組ばかりだ。
周りの大学生や大人たちを見ても平和な日常に下を向き、口ばかり達者なアホ面にしか見えない。

「こんなところで大人になってたまるか」

強くなって冒険家になれば困っている人を助けてあげられるかもしれない。
でも何をすればいいのか見当もつかなかった。

考えてみると困窮している国は大体、政府や軍事組織(傭兵や反政府ゲリラ含め)によって苦しめられていた。
政府と軍隊を潰さなきゃ国は変えられないんじゃないか。

それからはどう強くなるかを真剣に考え始めることになる。

※紛争犠牲者の参考書籍は沢山あるが一例として紹介。
紹介サイト


ぼくは13歳 職業、兵士。―あなたが戦争のある村で生まれたら
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