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【名古屋の匠 ~Takumi~】Vol.1「若手文具メーカーの飽くなき挑戦」(前編)

 

こんにちは。

Creaters View ディレクターのDXです。

 

※Creaters Viewはこちら

 

今回から新たにスタートした企画、「名古屋の匠 ~Takumi~」と題して、
ここ名古屋の良いモノ、コトを作る「ヒト」にフォーカスして、対談形式でお送りしていきます。

 

その記念すべき第一回のゲストは、「一人文具メーカー」として手作りにこだわった
面白いステーショナリーを世に発信する尚貴堂」(ショウキドウ)大橋尚貴さんにお越しいただきました。

 

 

DX:「大橋さん、今日はよろしくお願いします。」

 

大橋:「よろしくお願いします!」

 

 

「尚貴堂」という名前の由来は?

えっと、私の名前、大橋尚貴 (なおたか)から取ったのが由来です。

自分の名前が非常に気に入っていて、名前、「尚貴」という漢字が実は左右対称なんですね。

それがすごくしっくり来て、それで「しょうきどう」という名前にました。

 

文具メーカーになろうと思ったキッカケは?

 

 

小さい頃から文具が大好きで、東急ハンズの文具コーナーに何時間もいるような子供でした。

 

テレビゲームやサッカーなど、友達と遊ぶのも楽しかったんですが、
ボクの中ではもう、文具を見ているだけでも至福の時間で、お店の中で色んな文具を手にとって眺めてはニヤニヤしているような、そんなちょっと危ない子でした(笑)

 

で、学生を経て、大人になってからも、とにかく文具に関わる仕事がしたい。そう思ってまず、文具メーカーに就職しました。

 

メーカー時代は非常に転勤が多く、文具に関わる仕事はずっと続けたいと思っていたのですが、地を固めたいという思いと、
ここが一番独立するキッカケだったのですが、文具が好きすぎて、どうしても既製品を見ていると、

 

「ここの部分がこうなっていたらなぁ」

 

「ここはこういう風な作りのほうが使いやすいのに」

 

そんなことをいつも考えていて、「どこにも無いなら、自分で作ろう!」そう思って「一人文具メーカー」として独立しました。

 

 

特にこだわっている「革製品」へのこだわりとは?

 

 

尚貴堂でも人気のパスケース「リヒト」で採用している革は「ルガトショルダー」と言って、

ベルギーにある、タンナーさんがなめしている貴重な革なんです。

 

タンナーとは、牛から革をはいで作られます。そのタンナーがベルギーに一社しか無く、希少性が高いのと、革の質感にこだわりがあり、

独特の光沢と、模様が入ります。

 

 

茶色のパスケースは、「トラメ模様」といって、木材の木目のようなもので、それぞれ個体差が出るのが魅力です。

 

それと「エイジング」と言って、使い込むことで どんどん革に味が出てきます。

革小物が好きな人は絶対に気にいる素材なので、ルガトショルダーを選びました。

 

 

こちらの「ツヴァイ」というペンケースなんですが、

ティーポという銘柄のヌメ革を使ってます。鮮やかな発色が特徴で、女性にも使って欲しいということで、5色作りました。

 

 

特にティーポは赤が特に女性に人気ですが、

青色は寒色系で、染色すると綺麗な発色が出ます。

 

暖色系は色が映えるのに対して、寒色系は本来色を出すのが非常に難しいんです。

ですが、尚貴堂では難しい青系の革文具も美しい発色が出るようにこだわっています。

 

 

一人文具メーカーとして、企画から完成工程まですべて私が行っていますが、メーカーとして物作りだけで無く、小売も行っており、量産の部分だけは、信頼する職人さんにも手伝ってもらっています。

自分が大好きなでこだわって作った文具を世に発信していますが、やっぱり文具を作っているときが、時間を忘れるくらい楽しいし、至福の時ですね!

今はずっと1日中、文具を作ったり、企画したりすることが本当に幸せです。

 

 

 

【名古屋の匠 ~Takumi~】Vol.1「若手文具メーカーの飽くなき挑戦」(後編) に続く。

 

 

 

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