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ワガママじゃない、そうしてほしいだけ

私が小学生のころ、母の絶品茶碗蒸しが大好きで、ただひとつだけ大嫌いな「ゆりね」が入ってたんです。

それで「ゆりね、入れないで」と頼んだんだら、
母はそれに応えてくれて、
「自分で具を入れなさい、どれかおぼえといてよー」
と言って、私に好きな具だけを入れさせてくれました。

もぉ30年以上たってるのに、そのひとコマのシーンは今でもはっきり!おぼえているんですよ。

嬉しかったな~ 子ども心に。

今思うと、
・言うことを聞いてくれた。
・嫌いだから食べたくない、という気持ちを分かってもらえた。
・大好きな茶碗蒸しが、無条件で美味しく食べられる!

ことが嬉しかったんだとおもいます。

ワガママ言ってると思ってなかったし、母を困らせたいわけでももちろんなくて、
「ただ、そうしてほしいだけ」
でした。

「しいたけ、イヤだ」
「にんじん、ジゴクだ」
他にもいろいろと好き嫌いがあるムスコ。

大人がワガママだと思っていることも、子どもにしてみたら、
「ただ、キライなだけ」
なんだろうな~。

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