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「ナゴヤ愛」著者 陽菜ひよ子さん・宮田雄平さん インタビュー その1

ナゴヤ在住で、2020年9月12日に著書「ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力」が秀和システムから発売された陽菜ひよ子さんと宮田雄平さんに、行きつけのお店「ミッツコーヒースタンド/MITTS COFFEE STAND」にてインタビューしました。

イラストレーター原田治さんに憧れて

イラストのお仕事を始められたきっかけは?

陽菜ひよ子さん(以下「ひよ子」)
子供の頃から絵を描くのが好きで、油彩や水彩画や植物画などを習っていました。

イラストレーターになったきっかけは、2005年に受講したライターの講座です。
ライター講座という名前でしたが、メインは出版の企画などを学ぶ内容でした。
そこで出版社の方などと出会い、イラストの仕事を始めたんです。

その後、中学生の頃からファンクラブに入っていたほど大好きだったイラストレーター・原田治さんが校長を勤めるイラストスクール「パレットクラブ」にも通いました。

原田さんに最後にお会いしたのは亡くなる半年くらい前でした。
ちょうど前作「アトピーの夫と暮らしています」が出た頃で、読んでいただくことができて良かったです。

イラストの仕事は、現在はEテレ(NHK)の番組「すイエんサー」や、書籍・広告・新聞・Webなどのイラストを描いたり、自治体講座の講師などを行っています。

イラストの連載は半年か1年くらいで契約が終わることが多いのですが、「すイエんサー」はこの秋で6年を迎えます。私の仕事の中では最長です。

イラストの納品は9割がたデータで行う中、この仕事は毎回スケッチブックにイラストを描いて、原画を宅配で東京のNHKに送るんですよ。

現在はWebを中心に使用されていますが、以前は番組内でスケッチブックを手に持って画面で映していたので、そのままその習慣が残ってるんです。
今もたまにスケッチブックが画面に写ることもあります。
テレビに自分のイラストが写るのは、6年近く経つ今でも感動します。

15年越しに実現した企画

「ナゴヤ愛」はどうやって生まれたのでしょう?

ひよ子
2005年に前述のライター講座を受けたとき、今回の本にも登場するひよこのキャラクター「ぴぴちゃん」の漫画の企画が通ったんです。
残念ながら、この企画は途中で頓挫してしまいましたが、私の中で本をつくりたいという夢が生まれました。

それとは別にナゴヤのネタをblogに書いていたところ、
「2つを合わせてみたら?」
というアドバイスをいただいて、名古屋弁を話すひよこの漫画を描き始めたことが、この企画のベースになっています。

とはいえ、形になるまでには15年かかりました。
諦めが悪いんですよね。
名古屋弁とひよこの掛け合わせもそうですが、わりと素直にいろんな人の助言を聞き入れていったのが良かったみたいです。

その後、
「名古屋のいろんな人のことを書いたら?」
というアドバイスを受けて、伝統工芸をされている方などに取材を始めました。すると予想外に面白いお話が聞けたんです。そこで生まれたのがこの「ナゴヤ愛」の企画です。

伝統工芸というと、難しいことのように思われがちですが、人にスポットを当てて、人の魅力や面白さを引き出すことで、親しみを感じてもらえるように工夫をしました。
名古屋弁で喋るひよこの「ぴぴ」ちゃん、そして北海道出身の「ぱふくん」の4コマ漫画も一役買っていると思います。

住みやすさNo.1、「カワイイ」のルーツ、クールジャパンの聖地、最も日本人らしい日本人が住む、パリにそっくりの街! それがナゴヤ。ナゴヤほど楽しい街はない。歴史と文化と遊び心に溢れた、郷土愛爆発の地元民に支えられた日本一愛すべき街、それがナゴヤ!

ナゴヤ愛 陽菜ひよ子/宮田雄平
単行本 ¥1,650

ファンに愛されているひよこのぴぴちゃんが主人公

登場人物について教えて下さい

ひよ子
この黄色い「ぴぴちゃん」は名古屋コーチンのひよこで、ナゴヤ愛が強く名古屋弁で喋ります。

一見、表紙の女の子「ナゴヤちゃん」が私なのかと思われがちですが、実は私に一番近いのはぴぴちゃんなのです。
ツッコミ担当の「ぱふくん」は、北海道出身で烏骨鶏のひよこです。
ぱふくんは夫の宮田がモデルです。

なぜ烏骨鶏なのかというと、ぴぴちゃんより派手で高貴なイメージにしたかったからなんです。

この子達(フェルトのぬいぐるみ)は、古いブログ仲間で、フェルト作家として活躍されるYahさんが作って下さいました。

ナゴヤ愛」の第1~6章のほとんどは、私の書いた文にイラストや宮田の写で構成されています。
ときどき4コマ漫画も登場するのですが、そこで活躍しているのがこのひよこたちです。
ぴぴちゃんが名古屋弁でフガフガコーフンしながらナゴヤの素晴らしさについて語るのを、ぱふくんがクールにツッコミを入れる、という形式が多いです。

人間の女の子「ナゴヤちゃん」は、この本のために改めて作ったキャラクターです。
趣味がコスプレなので、名古屋っぽい扮装をして紙面を賑やかにしてくれています。
ナゴヤ在住だけどあまり地元について知らないという立ち位置で、本書の内容に驚いたりする役割なので、読者の方に近い存在かもしれません。

ひよこたちのほうがキャラが濃いのは、歴史があるからでしょうね。
名古屋弁のひよこを描き始めてから10年、ひよこ漫画自体を描き始めて17年になりますから。
その間にはぴぴちゃんを愛して下さる方もいて、広告制作会社からコンペの依頼があり、ある銀行のキャラクターのプレゼンで惜しいところまで行ったことがあるんですよ。

「ナゴヤ愛」の「ナゴヤ」は「ナゴヤビト」の「ナゴヤ」と同じ

「ナゴヤ愛」の内容について聞かせていただけますか?

ひよ子
地元を盛り上げようと、愛を持って活動している人にスポットを当てた、ナゴヤ愛にあふれた内容になっています。

実は「ナゴヤ愛」の「ナゴヤ」は「名古屋市だけでなく周辺も含めた地域(愛知県)」をイメージしています。

「ナゴヤビト」さんの「ナゴヤ」と一緒ですね!

全7章で構成されているのですが、一番書きたかった人を紹介する内容は5章と6章にまとめられています。

第1章は「ナゴヤがすごい」という持論を展開しています。
以前、名古屋は8大都市の中で人気が最下位と言われていましたよね。
地元民でも「魅力がない」と思い込んでいる人が多いです。

でも、本当に魅力がないのか?
そんなことはないよ、ということをアツく語っています。

ナゴヤの人って謙虚で、
「ナゴヤなんて大したことない」
って言うけど、本当はすごいんです。
そこを紹介したくて書きました。
「名古屋といえばこの人」とも言える大竹敏之さんやSwindさんも登場しますよ。

第2章はカルチャー、第3章は名古屋めし、第4章は名所について書いています。
詳しくは本を是非ご覧ください。

ナゴヤ愛」の企画が通ったのが今年の2月の終わりで、ちょうど自粛が始まった頃だったので取材ができず大変でした。

取材相手によっては3年越しで取材してきた人もいて、やっと企画が通ったのに本が出せないんじゃないかとヒヤヒヤしました。
無事に出版することができて本当に良かったです。

その2に続きます。

プロフィール

プロフィール

陽菜ひよ子
愛知県清須市生まれ。3歳より名古屋市在住。関西に2年、関東に14年住んだのちUターン。
2006年『やさしい写仏ぬり絵帖』(ダイヤモンド社)、2015年『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)を出版。
2006年よりフリーのイラストレーター。イラスト実績はNHKテレビ番組・書籍・広告・新聞小説・自治体・イラスト講師など多数。

宮田雄平
函館市出身、名古屋市在住。
名古屋ビジュアルアーツの写真学科を卒業後、フリーランスのフォトグラファーとして広告・雑誌・書籍・ライヴ・イベント等の撮影を行う。
その他、名古屋市文芸イベント「コトノハなごや」の写真担当、スナップ写真のワークショップ講師など。

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