老舗シャンソンライブハウス「Café concert ELM」の変遷とこれからの展望 [後編]
Café Concert ELM(カフェ・コンセール・エルム)は吹上にある老舗のシャンソンライブハウスです。チーフマネージャーの加藤祐磁さんにお話を伺いました。
コロナ禍以前から懸念していましたが、シャンソンのファン層が高齢化していて、ライブハウスから足が遠のいているんです。
それがコロナで更に拍車がかかりました。
最初の緊急事態宣言の頃が一番大変でしたね。なんとか乗り越えましたが、もうダメだと思いました。
以前からYouTubeに動画を上げていたんですが、あまり視聴数が増えなくて…
でも、緊急事態宣言で情報を得るのにWeb一択となって、動画を見る人が増えたことで視聴数も伸び始めました。そして主にコンサートやフランス語テロップを付けたAFJCチャンネルではフランス語圏からの登録が増えてきたんですよね。
Café Concert ELMのYouTubeチャンネルはコチラ
動画の視聴数が増えたことで、配信ライブの重要性について改めて考えさせられました。
実は、1階がオープンしてから2階は控え室や練習室としてしか使っていなかったんですよ。ただ、珍しいクリスタルのピアノが常設されていたので、多くの方に見て頂きたい!と思っていました。
そこで小規模事業者持続化補助金を活用して2階を改装し、配信も出来る「クリスタルスタジオ」として生まれ変わりました。
今は配信オンリーではなく、配信と有人のハイブリッドで行うことが多いですが、今後は2階のクリスタルスタジオも活用していきたいです。
1階はシャンソンをメインとした昭和レトロな雰囲気に、2階はシャンソンの雰囲気にも合うビジュアル系を中心にしつつもポップスなど縛りなくたくさんの人に使ってもらいたいです。
2階のクリスタル・ピアノはビジュアル系アーティストのYOSHIKIさんとお揃いなので、特にビジュアル系の方にとても合うと思います。
この夏(2023年)は大きなコンサートが控えているんですよ。
今年エルム35周年を記念して、4年ぶりにシャンソン大使Michel Glaskoをフランスから招いてコンサートを開催します。
中部地方を中心に活躍する歌手が昼・夜公演に分かれそれぞれ9組が出演して日仏音楽での文化交流を行います。
10月12日(木)には、以前インタビューされていた緩和ケア医の大橋洋平さんとのトーク&ライブも行う予定なんです。
先日ラジオの収録で初めてお会いしたときに、ナゴヤビトの名前が出て話が弾んだんですよ。
そのときのラジオの内容が大橋さんのお話とエルム出演シャンソン歌手、芹沢祥子さんだったので、秋のイベントも大橋さんと芹沢さんによるトークと歌で構成する予定です。
あとエルムの特徴として、お店の給仕をしながら前歌も歌うエルム・シスターズという制度があります。誰のライブでも必ず最初にステージに出て、前歌を歌うんです。どんなに忙しくてもステージにあがる時はアーティストの顔に切り替える。
今でいうAKBカフェのような、育成システムですね。
エルム・シスターズもそうだし、大橋さんのような方もそうだし、様々な情報を発信、企画して、皆さん活躍を広げる一助になれば嬉しいです。
Café Concert ELM(カフェ・コンセール・エルム)
〒464-0856 愛知県名古屋市千種区吹上2-4-5
TEL / 052-733-0085 FAX / 052-733-9498
※ライブスケジュール等、詳細は公式サイトをご確認ください
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