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  • わらしべ商人倶楽部
  • 現代のオリジナル商人「○○商人」を目指して、倶楽部会員同士が切磋琢磨し合いながら【商売を通じた社会貢献】のために頑張ります。

毎日を笑顔で生きる3つのコツ

「えっ?! どうなってるの?」

 

この日、あたしは、人生で初めて、

幽体離脱のような体験をした。

 

 

布団で寝ているあたしが、

下に見える。

 

 

あたしは、ゆったりと、

空を飛んでいるようだった。

 

眼下には、森が見え…

やがて、街が見えてきた。

 

 

次の瞬間…

遠くの地上で、

上司とあたしの姿が見えた。

 

望遠レンズでも使っているかのように

表情がはっきりと見える。

でも…声は聴こえない。

 

上司は、あたしを指さして、怒っていた。

あたしは、今にも、泣き出しそうな顔をしている。

 

 

そう。この頃のあたしは、

上司とぶつかってばかりだった。

 

意見が合わず、お互い、感情をぶつけ合っていた。

 

 

でも…空から、そんな2人を眺めていると…

 

なんて、ちっちゃいんだろう。

どうして、あんなにちっちゃなことに

こだわっているんだろう?

 

 

無数に並ぶ家々や、

そこにいるであろう人々のことを考えると…

と~っても、ちっちゃな2人だけの世界で

いがみ合っているのが、こっけいに見えた。

 

世界はもっと、広いのに…

世界中には、もっと、大きな問題もあるのに…

 

 

地上で、いがみ合っているあたしを見て、

なんだか、笑えてきた。

 

 

“もう、帰ろう”

 

 

気が付くと…

あたしの下には、寝ているあたしがいた。

 

あたしは、あたしの体にすーっと戻った。

 

 

そして…

ひとつになったあたしは、目が覚めた。

 

 

あれが、幽体離脱だったのか?

ただの夢だったのか?

今でも、よくわからない。

 

 

ただ…あの時、見た光景は、今でも、忘れない。

 

 

人の悩みはちっちゃい

    

あの時の空にいるあたしが感じたこと。

空に行ったあたしが教えてくれたことは…

 

人の悩みなんて、

たいていのものは、ちっちゃいってこと。

 

広い世界から見ると、

取るに足らないほど、

本当に、ちっちゃい。

 

そのちっちゃいことに、

多くの人は、振り回されている。

 

 

世界中を見渡すと、

日々、命の危険にさらされているような人々もいる。

 

なのに…

あの地上のあたしは、

戦争でも起きているかのように

全力で、上司と戦っていた。

 

 

自分の悩みだけが、

どんどん、ズームアップされていって、

自分だけが、

どんどん、悲劇の主人公になっていく。

 

そんなことはないだろうか?

 

 

例えば…

子どもが、宿題をしない。

子どもが、学校に行かない。

そんなことで、悩んでいるお母さんも少なくないと思う。

 

 

でもね。

病気で学校に行きたくても行けない。

余命宣告されている。

そんな子どものお母さんからしたら、

宿題をしない。

学校に行かない。って

とっても、しあわせな悩みだと思う。

 

 

悩んでいる時ほど、

世界規模に視野を広げるといい。

 

 

それが、あの時、あたしが学んだこと。

 

 

外から自分を見る目を持つ

    

そして…

もうひとつは、

客観的に、外から、自分を見る目を持つこと。

 

 

空を飛んでいたあたしは、

地上で怒られていたあたしとは、

違うあたしだった。

 

 

怒られている怒りや悲しみも、

地上のあたしに置いたまま、

 

空を飛んでいるあたしは、

とても、おだやかで、

飛行機の高さでもない、

恐らく、鳥のように飛んでいる高さからの

初めて見る光景に

興味津々だった。

 

 

そんな別人のあたしから

怒られているあたしを見るからこそ、

冷静でいながらも、

こっけいに感じることができた。

 

 

この感覚を持つだけで、

感情に振り回されなくなると思う。

 

 

実際に、こんなことがあった。

 

ある日…車を運転しているあたしに

バイクに乗ったおじさんが、

走りながら、怒鳴って通り過ぎて行った。

 

他には、誰もいない。

確実に、私を見ながら、怒鳴っていった。

 

 

“なんで、怒られなきゃいけないの?!”

 

さっきの話で言うと…

地上のあたしは、いつものように

感情が湧いてきた。

 

 

とはいえ、相手は、もう、行ってしまった。

 

感情をぶつける先もない。

 

 

すると…もう一人の空を飛んでいたあたしが、

地上のあたしに話しかけてきた。

 

「あのおじさんのせいで、一日、

そのイライラを抱え続けるつもり?」

 

『いや、それは嫌だ』

 

地上のあたしは、考えた。

 

 

“どうすれば、この感情を変えることができるだろう?”

 

“捉え方を変える”

 

“どんな風に、捉え方を変えよう?”

 

自問自答が続いた。

 

 

“なぜ、あの人は、怒っていたんだろう?

怒りを疑問に変えよう!“

 

 

疑問に変えてみると、

自然に感情がおさまった。

 

不思議だな?

どうしてなんだろう?と…。

 

 

感情のコントロールは、

感情を押さえつけるものではなく、

このように、捉え方を変えることで

コントロールするものだと思う。

 

 

押さえつけた感情は、

ずーっとカラダの中に溜まり続ける。

 

溜まった感情が限界点を超えると

一気に爆発してしまう。

 

 

捉え方を変えた感情は、

感情そのものが

入れ替わるので、

溜まったりしない。

 

 

このように、

もうひとりの『空から見ている自分』をつくることで

自分自身を変えることができる。

 

 

客観的に、広い視野で、

物事を捉える自分を持つだけで、

おだやかになれると思う。

 

 

『空から見ている自分』をつくるには…

    

『空から見ている自分』をつくるには…

 

まず、

いろんな自分が自分の中にいることを

自覚すること。

 

 

そして…

時々、その自分を感じてみることだと思う。

 

 

あれから、一度も、

空を飛べたことはないが…

 

高いところから、地上を見下ろした時…

六甲山からの夜景を見る時には、

 

“このひとつひとつの窓の中で、

それぞれの人が、いろんな悩みを抱えているんだろうな。

みんな、一生懸命なんだろうな“

と思う。

この時間があたしは好き。

 

「変わってるね」と言われるけど…(笑)

 

 

そして…

時々、視野を広げるために、

世界情勢に目を向ける。

 

こんなことが起きてるんだ。

こんな状況の人たちがいるんだ。と。

 

 

時間軸をさかのぼることもある。

 

この時代には、こうだったんだ。

こんな人が、こういう風に考え、こんなことをしたんだ。と。

 

 

それは、あたしの『捉え方の選択肢』を増やしてくれる。

 

それが、感情のコントロールにつながる。

 

 

毎日を笑顔で生きるコツ。

 

それは、もう一人の空を飛ぶ自分をつくること。

そして…感情のコントロールの方法を身につけること。

 

もちろん、笑顔の選択をすることも大事!

 

 

  

 

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