本当に優しい人は○○でなくちゃいけない【私を変えた言葉5】
今回ご紹介する言葉は、私が中学生の頃に読んだ漫画にあった一文です。
中学生って人格を形成している渦中です。
精神的にもまだまだ脆い中、危うい人間関係の真っただ中にいる子も多いでしょう。
実は、私も中学生の頃同級生たちとの人間関係に悩んでいました。
大人になって、ある程度経験値も上がった今、振り返ってみると
「なんであんな些細なことで…?」
と思うようなことで、いさかいが絶えなかったように思います。
むしろ、みんなどこかで、そのいさかいを楽しんでさえいたような…?
集団になることでどんどんエスカレートして、色々言葉の暴力や力の暴力なんてのもあったり。
今でいう「いじめ」ですね。
うっかりすると、いつ自分がターゲットになるか分からない。
学校へ行くのが楽しいような、怖いような…。本当に微妙な思春期。楽しいけれど、気疲れしてしまう。
そんな中、恐れていたことが起こったのです。
なぜ、自分がその立場になったのか理解できず、記憶はグレーのモヤがかかったようになっている感じ。
私は、現実逃避のように、もともと好きだった漫画の世界にのめり込んでいました。
今のように無料で動画を見られたりするような時代ではなかったですから、漫画が一番身近にあったんです。
読んでいる間は現実から離れられる……そんな感覚でした。
そんなときです、この言葉に出会ったのは。
「本当に優しい人は強くなくちゃいけない」
まだ経験値も少なかった私だけれど、なんとなくこの言葉のいわんとしていることが伝わってきたような気がしたんです。
私はこんな辛い想いを人にさせたくない。
できるなら、優しい人間になりたい。
でも、本当に優しい人になるには強くなくちゃいけないんだ、と思ったら
今、この辛い経験を乗り越えたら、少しは強くなれるだろうか?
そして優しくなれるだろうか?
と思えたのです。
だから、欠席はしませんでした。受験もあったし、母親が毎日励ましてくれたということもありましたけど。
まぁ、ここには書ききれないほどのことがあって、卒業する頃には何事もなかったかのようになりましたが、いやはや、あの時はしんどかったなぁ。
辛いことがあっても、乗り越えていけば、強さになる。
それが人としての優しさにつながる。
そう思わせてくれるようになった、忘れられない言葉です。
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