「普通」ってなんだろう?
「普通ってなんだろう?」
その言葉を見たとき、私の中で思い出したのが当時小学3年生くらいだった長女が私に泣きながら言った言葉でした。
「うちのお母さんは普通じゃない!」
当時、離婚して1年くらいでパートで営業に行きながら、パソコンで内職のようなことをしていました。
営業だったので、帰宅が遅くなることもあり、大慌てで食事を作り食べ終わると、すぐにパソコンに向かっていたんですね。
そんな私に、泣きながら言った長女の言葉。
「普通じゃない」
「なんで?お母さんは普通やん。普通のお母さんってどんなの?」
とこっちも泣きたい気持ちで聞くと、嗚咽しながら
「普通のお母さんは、帰って来たら家にいてくれて、おやつ作ってくれたりしてくれる」と。
それからしばらく「普通ってなんやろう?」と考え込み、答が見つからず、私にとって「普通じゃない」という言葉が、なんだかいつも引っ掛かっていました。
あれから15年以上が経ち、大きくなった娘たちには相変わらず
「うちのおかんは普通じゃない」
と言われています(笑)
「でも、普通じゃなくてよかったよな」
と昔のように泣かれるわけではなく、「これがうちのおかん、だからOK」と認めてくれているのか、諦めたのか分からない発言をされていますが…。
そう言いながら、たぶんうちの娘たちの中では私という母親が普通になっていて、昔泣いて訴えた「普通のお母さん」という人を見ると、「あそこのおかん、子供に甘いよな(フッ)」とか言ってますから(笑)
普通って、人や過去と比較しているうちは見つからないものなのだろうなと思います。
たぶん普通って、どんな状況でも自分にとっての今。
それを味わえるか、僻み妬むか、悲観するか。
今が普通と思う日々を味わえることが、一番幸せなのかも知れないと思う今日この頃…。
普通の中にこそ深い人生ドラマがあるような気がします。
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