疲労と心の関係とアロマケア

小野木美佳

心と体のつながり。

 

 

慢性的な疲れが心を蝕むという現実が多い最近、抗うつ薬などの使用患者さんが増えているのは
単にストレスと片づけられるには悲しい現実ですよね。

 

 

実は慢性疲労が生じるとその感覚は脳で感じている=セロトニンなどの脳内物質を抑制しているといわれています。

 

 

体が疲れたと感じるのは脳ですが、このシステムが正常に働かないと人はストレスフルとなり
様々な疾患を患いながらそれでも頑張りすぎると、死に至ることも・・・。

 

 

「疲れ」は体の「休め」のサイン。

 

 

慢性疲労は若い方にも多いといわれる現代病の一つ。

6か月以上の長期にわたる疲労感は感覚を麻痺させてしまい、その疲労が当たり前のようになってしまうことも・・・。

 

 

そんな疲労感を感じる体をいたわるためにも休むなどのケアをお勧め。
(肝の疏泄をよくすることを心掛けてみる)

 

では体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

 

 

疲労のない健康な人が同じ画面をずっと見ているとそのうち眼に関わる視覚野の働きが悪くなったという実験があります。

同じように慢性疲労を訴える人に実験すると、すでに視覚野はもちろん、まだ使っていない聴覚野の活動が落ちていたそうです。

 

つまり・・・。

 

その場で使っていない脳の領域も活動が鈍くなるということ。

 

 

そして慢性疲労の方は意欲、計画性、創造性などを支配する前頭前野が委縮しているという報告も。

 

 

この前頭前野には、実は痛みのコントロールをする部位もあり、委縮によって慢性の痛みに転じることもあります。
(慢性の腰痛にはこのメカニズムがわかってきています)

 

 

疲労感をよく感じる方の多くが背中や腰、肩の痛みを感じることにはこうした理由もあります。
(血流の悪化も大きな要因です)

 

 

さらに、脳内の神経伝達物質の代謝も減少するために、セロトニンなどの脳内物質が少なくなり、そのうちにうつ様症状を呈してしまうことも。

 

 

これらには免疫も関与していることがわかってきていて、特にサイトカインTGFβという物質の過剰な放出により体組織の線維化(がんの基や肝硬変、全身性硬化症など)を起こしやすくなるという・・・

 

 

かなり厄介なことにもなりかねません(怖)

 

 

慢性疲労を抱えている方が好まれる香りに「マジョラム」がありますが。
これが副交感神経を優位にしたり、内臓の血管を拡張させてくれるため働きすぎの方には使っていただきたい精油。

 

 

他に慢性疲労の回復に使える精油はこちら

 

慢性疲労の時には副腎からのコーチゾンが枯渇している状態。。。
そのコーチゾンを精油で補うとすればこれらを用いてみるのもいいでしょう。

 

 

ただし・・・
長期使用や高濃度使用を続けると自分で休むことをしなくなってしまうこともあるのと肝臓や腎臓への負担も懸念されます。

 

 

一番の回復は「睡眠」

 

質の良い睡眠にもマジョラムや鎮静の精油がお勧め。

そして自然食のお食事なども必須です。

 

 

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小野木美佳

自然療法のひとつアロマテラピーを心と体のために使う魔術師、傍ら薬剤師。アロマのあれこれ発信します♬

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