私の娘、次女のマヤは、17年前に生まれおちて髄膜炎にかかり、ウィルスが脳にいき
1ヶ月後、脳のCTを撮った結果、
「脳の90％が溶岩のように溶けてしまった状態です。
最悪は一生寝たきり、親の顔もわからないかもしれません」
と、お医者さんに言われた子です。
「今、全員生まれたばっかりで、一緒じゃん、気がつかないふりして育てていけば
本人も知らずに他の子と一緒に育つんじゃない」
「脳って、普通でも30％も使ってないっていうじゃん。
残った脳を活性させたらできるようになるかもよ」
「お医者さんってできるって言っちゃうと、もしできない時に自分のせいにされるから、
最悪の状態しか言わないんだって」
という数々の能天気な友の明るい声に救われた・・・ありがたかったな。
そして、今、マヤは歩き、走る。
私を親だとわかっている・・・
私が行くと喜ぶし、離れる時は悲しい顔をする。
知能は低く、3歳程度だけど、言葉も話すし、私が言うことをけっこう理解する。
そして、いっつも笑っていて、かわいい。
90％の脳が機能しないと言われた。
体幹機能のほとんどと、前頭葉の言語・記憶・感情・目で物を判断する脳の機能がない。
それでも、こんなにできるようになる。
人の力は本当にすごい。
全ての機能をもらって生まれてきた私達ができないことなんて絶対にない。
マヤのおかげで
あって当たり前と思ってしまう健康と
普通に生まれたことの素晴らしさを
忘れずにいられる。
「かおりはなんでもできる、お前はすごい、天才だ」と育ててくれた父のおかげで、
私はなんでもできると思えてしまうし
誰を見てもできると思う体質になった。
そして、それだけじゃなくて、マヤのおかげもあるなぁ～・・・。
なんだか、あらためて、人ってすごいと思う。
マヤ、あなたのおかげだよ。
今から8年前、マヤのお世話になっている施設でのイベントに行ったときの
かおりんとマヤ。
懐かしいなぁ～。
