香りから心の状態を知る
「においを感じる」
当たり前のことですが、アロマテラピーだけでなく、フレグランスの香りを感じたり
食事の香りを感じたり、コーヒーの香りを感じたり・・・。
これらの香りを鼻で感じて識別するのが嗅覚のお仕事。
また、食べ物も味覚が中心となりますが噛み砕いた食物の香りもまた
味覚と同じように人の好みとして表現されてきます。
現代人は視覚の世界で生きていられますが古代の人は視覚だけでは生きれない状況下で日々暮らしていました。
つまり、人の本来は嗅覚がとても重要な役割を持っていると考えられます。
嗅覚は生殖活動に必須のもの
嗅覚の役割には個体間のコミュニケーションもあります。
広い意味でフェロモンの受容は自己の遺伝子を次世代に残していくという
生物学的にも非常に重要な性行動を支配していることになります。
現代人は所得や職業やルックスなども重要視しての婚姻となりますが。
その中にもなぜか好きになれない・・・というパターンがあるのは無意識の間に
嗅覚が働いて相手を判断しているということも考えられます。
また思考では「嫌い」と思っていてもなんとなく嫌いになり切れないのは
実は嗅覚が相手を拒否していないからと思われます。
もしパートナーのことが好きじゃないわ!!と思われたら、
何気なく相手の香りをクンクン嗅いでみると本当に好きか嫌いかわかるかもしれません(笑)
子孫を残していく上では相手の遺伝子構成が違うほうが有利であるのですが
その際に、相手の遺伝子型が自分のものとどれほど類似しているかの情報が
においを通して得られるのがマウスの実験からも明らかになっているようです。
(嗅覚系の分子神経生物学参照)
嗅覚は人の心も映し出す
こうしたことからも香りの好みはその人の気持ちを代弁してくれるわけです。
1本の精油の中に含まれる100種類ほどのにおい分子の中から
人は自分に必要な香りをキャッチしてその香りを感じ取ります。
実際にレッスンにお越しになる方に一つの精油を嗅いでもらって
その感想を述べていただくと、本当に百人百様。
同じ人でも違う日に香っていただいても違うこともしばしば。。。、
その違いはその人のその時の心身の状態が日々違うからなんです。
だから精油の同じ香りばかりじゃなくいろいろな香りを用意しておくと
今日の香り、明日の香り、好きな人と会う香り、仕事用の香りなど。
香りをまとうという意味ではその時の状態を香りで表現していくのもいいかもしれません。
ちなみに私は3種ほどのブレンドした香りを持ち歩きます。
その時の気分で好きな香りが変わってきて
その日の自分の状態を知ることもできるからです♬
つまり香りは心の状態を表す大切なツール。
アロマの世界では香っていただくことでその方の「本当の心の声」を
聞くことも可能であったりするのです。
香りから推測する
例えば柑橘系の香りを好むときは「元気」な時や
元気になりたいとき。
心と体の滞りが生じているときもこの香りを好まれます。
お花の香りは受容されたいとき。
私の心を受け止めて♡のサインかもしれません。
昨日娘が少し心のバランスを崩して選んだ香りたち。
自分らしく生きることを一生懸命している中で
一生懸命になりすぎて自律神経のバランスを崩してしまったことが読み取れます。
そして不安感もあることも分かったのでケアにも安心感を取り入れることをしてみます。
言葉では出てこない漠然とした心の声が
香りの好みで知ることもできるのはアロマの醍醐味の一つです♡
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