内服している時に注意したいアロマ
アロマテラピーにおいて、特に使用時に注意が必要ないのかな?
というと、そうではありません。
自然のものだから安全ということはなく、自然のものだからこそ慎重になることが大切になります。
では、どのようなものを注意したほうがいいのか。
代表的な精油を見ていきましょう。
血液の流れをよくする精油
心筋梗塞や脳梗塞など、血液の流れが悪いことにより起こった疾患を起こした方の多くは
血液を固まらないようにする内服を飲んでいることが多いです。
抗凝血剤といわれるもの。
お薬の薬物動態は様々ですが、基本血液が固まらないように働きます。
そうすると精油も必然的に注意が必要に。
一般的にアロマは血液の流れを改善したり、気のうっ滞を改善したりするものが多いです。
例えばレモン精油。
リモネンを多く含み、ピネンやγテルピネンなども。
そして光感作に気を付けたいのは、フロクマリン類による光毒性があるから。
このフロクマリン類は構造上、クマリン系の成分となるのでここで少し注意が必要になります。
フロクマリン類でも光毒性がないものもありますが、クマリンという骨格を持つ以上慎重になりたいところです。
こうした構造から見ると
- シナモンカッシア
- ウインターグリーン
- ベルガモット
- ヘリクリサム
- セロリ
- アンジェリカ
- レモン
- グレープフルーツ
などは注意したいところです。
他に血液の流れをよくするために赤血球や血小板などにも作用する可能性もあるので
血液動態を観察する必要のある方も精油使用は注意が必要です。
甲状腺の亢進・機能低下
ホルモンに関与する疾患をお持ちの方にも精油使用は気にかけたいところ。
内服薬の成分がうまく血液動態に反映されてこないことも過去にありました。
上の血液流動に関係するような精油を使っていたことも原因ではあると考えますが
他にも精油使用は可能性をたくさん秘めてきます。
例えばラベンダーアングスティフォリアのような安心できる精油でも
時にクマリンが少量入るために血流に関与してくることもあるからです。
また、ホルモン様作用などを持つ精油は構造上注意が必要になるでしょう。
- クラリセージ
- サンダルウッド
- シナモンカッシア
- パチュリー
- シダー
- サイプレス
など。
数パーセントの使用からはじめて、問題なければ使用は可能になりますが
体は時にストレスで簡単に肝機能を悪化させるので気にしながら使用していただくことも大切になります。
潰瘍をお持ちの方・解熱鎮痛剤を服用の方
消化性潰瘍をお持ちの方は、消化管の粘膜が弱くなっていることが多いです。
サリチル酸メチルの精油は避けたいところ。
この精油は運動機能の改善や肩こり腰痛などの不調に使われることが多いです。
また、女性の多くは頭痛や片頭痛に悩まされがち・・・。
バックの中には「〇ヴ」「バ〇ァ〇〇」のような鎮痛剤を常備している方も多いのではないでしょうか?
このような方はウインターグリーンは併用しないほうがいいです。
他に解熱剤を使用中も同じです。
併用することで低体温を起こしたり、ひどいとショック症状を起こしかねません。
血圧降下剤や血糖コントロールの内服を使用中の方
アロマテラピーは本当に不思議な療法で。
こうした方が芳香浴するだけで検査値が下がることあるのです。
もちろん、精油を使ったからと言って血圧が下がりすぎてしまった!!
なんてことは聞いたことがなく、どちらかというとアロマを使い始めたら下がり始めてきた・・・
というお声が多いです。
アロマのことをご存知の方は「すごいね~」と喜んでくださるのですが
あまり説明もないままだと怖くなるようです(汗)
注意が必要というより、知っておくといいな。と思ってあげてみました。
- ラベンダーアングスティフォリア
- イランイラン
- オレンジスイート
- マンダリン
- マジョラム
- レモングラス
- カモマイルローマン
など。
逆に血圧を高くしてしまう可能性のある精油は
- ペパーミント
- ローズマリーカンファー
- クローブ
- オレガノ
などです。
特にペパーミントやローズマリーカンファーはケトン類を多く含むために
乳幼児、高齢者、てんかんある方は禁忌となっています。
アロマを楽しむくらいなら問題ないことが多いので、あまり神経質になる必要はありませんが
逆に不調を感じたら、思い出していただけたら幸いです♬
お薬も精油も化学です。
そして体も化学構造式でできています。
他にもいろいろな相互作用がでることがありますが
その際はお買い上げされたセラピストにお尋ねいただくといいと思います♬
また、レスプリハーブでもご相談承ります。
アロマブレンド・初回8000円
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