[モノポリー的]スモールビジネスの起業〜安定まで
モノポリーというゲームの一般的な流れは
- 互いに市場の物件を買いまくる
- 買った物件の交換・売買をする
- カラーグループを独占して家を建てる
- 得た収益で別のカラーグループを独占する
おおまかにこんな流れです。
言えば、実にシンプルな流れなんですが、これが何ともスモールビジネスを立上げて、安定するまでの流れに似ていると思うのです。
1、互いに市場の物件を買いまくる
モノポリーでは、順にサイコロを振り出た目に従って、周回しながら銀行が所有する物件を「早い者勝ち」で買って行きます。これはスモールビジネスで言うと「開業準備」の段階のようなものです。どんな人と会い、どんな情報を得て、その中で自分の「立ち位置」みたいなものを考え、創造して行きます。
2、買った物件の交換・売買をする
モノポリーの序盤の交渉は、比較的軽い交渉から始まります。電力・水道を揃える交渉や、鉄道を2枚揃える交渉です。電力・水道はこの時期が一番価値が高いということもありますが、相手の感触や雰囲気を感じとるためにも必要な取引です。スモールビジネスでは、とりあえず仕入れたモノや情報を「売ってみる」という段階だと思います。
3、カラーグループを独占して家を建てる
誰かがカラーグループを独占し家を建てはじめると、モノポリーもゲーム中盤になってきます。独占を許す側も、独占する側の投資余力(建設資金)などを考慮しながら、うまく交渉することで互いに利益を享受します。モノポリーだとこの状態になると「カラーグループを経営する」なんていう言葉を使ったりします。ゲームの中では、出費の可能性を上回る収益の可能性ができた状態 と私は考えています。
ゲームでは、これまでの収入とはガラッと変わった収入になりますが、スモールビジネスで言えばようやく「ひとつのビジネスモデルが構築できた」という状態だと考えています。銀行からお金を借りたり、他の人と提携することも考えます。
モノポリーでは、初心者の方は大体ここで、ホッとひと息 入れてしまいます。
スモールビジネスの事業者も、ひと息入れがちです・・・。
4、得た収益で別のカラーグループを独占する
もしゲームが自分の思惑通りに進んでいたとしたら、3で構築したビジネスモデル(独占したカラーグループ)で、収益が発生し出します。スモールビジネスで言えば、多少の売上があがり、利益が出だすといったところです。もちろんゲームの展開にもよりますが、事業と考えると利益をさらに「追加投資」するタイミングと投資先の選定が重要になってきます。
モノポリーで、家をさらに追加建設するというのは、スモールビジネスでは「商品価値を高めて価格(単価)をアップする」ことに似ていると思います。もちろん、その方が効果的(有利)な展開もあります。しかし、よりゲームで勝利を確実にするためには、他のプレーヤーから別の物件を手に入れて、2色目を経営します。スモールビジネスでは「収益源の多様化」と考えられると思います。
このように事業の立上げ〜安定化までを、モノポリーのゲームと照らし合わせながら考えるのも、やっぱり「モノポリー的」なんだと考えています。
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