fbpx
  • アロマ日和
  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

高貴な香りに満たされる~ローズ~

週末に行ったナードジャパンの農場研修。

毎年お邪魔していますが、毎年感動の研修となります。

多分、こうして自然の様子を見せてくれるアロマの協会は少ないのではないでしょうか?

これ、農場の様子です。

一面ダマスクローズ(Rose damascena)
香りがとてもいい品種とされていて、虫がつきやすいので無農薬での栽培はとても難しいといわれます。

精油にはローズオットーとローズアブソリュートがあります。
この違いは抽出法の違いで成分も少し変わります。

ローズオットー

水蒸気蒸留で採取されます。
多くの精油の採取方法として使われる水蒸気蒸留法ですが、水溶性の成分は精油成分に入らないので
本物の香りと少し変わってしまうこともあります。

主な成分はゲラニオールやシトロネロール、そしてロウ成分であるノナデカンを含みます。

ロウ成分が入っているために13度以下くらいになると精油は固まります。
(本物のローズを確かめたいときは冷やしてみましょう)

ローズアブソリュート

精油では(Abs)と記載があります。

いわゆる有機溶剤を使って抽出しているので塗布などは避けたい精油。

しかし水溶性であるローズの特徴的な香気成分であるフェニルエチルアルコールを含むので
香りは非常に芳醇で高貴な香りになります。

少ししつこく感じる方も・・・。

しかしローズの香りを作るときはこの成分を添加するくらいなのでやはり香りは特徴あります。

フェニルエチルアルコールは水溶性であるので朝露のついた薔薇の香りが格別なのはいうまでもありません。

そしてこの成分は油脂に溶かすと香りが混ざってしまうといわれているので、本物の香りを確かめるには
やはり本物の薔薇の香りを嗅いでみることです。
(無農薬でないとこの香りも変わります)

ローズのちから

成分から見ると、皮膚への作用や抗菌などが考えられます。
特にゲラニオールなどは皮膚弾力回復がありスキンケアには手放せない芳香成分です。

でもそれ以外にローズには大きな力があります。

それは精油の採取時に使われる花の量に答えがあります。

ローズの精油を1ℓ採取するために2tトラック2台分の花びらが必要と言われています。

(農場で採取されたローズ・これだけ蒸留しても1mlも精油採れないそうです)

1滴の精油に200gの薔薇の花びらが必要になります。
これだけの花の力が1滴の精油に含まれることを考えると、単にスキンケアだけで終わってしまうのは確かにもったいないのです。

エネルギーといいますか、分子の振動がとても激しくなるので
薔薇の香りは心や魂にまで作用するといわれていて、落ち込んだ方や少し元気のない方にも好まれる理由の一つになります。

また、癌疾患の方にも陰性化した体に元気を与えてくれることで使用されることも多いようです。

ローズを存分に楽しむ

ご自宅でローズを栽培さなっている方には是非やっていただきたいのが
ローズの浸出油やチンキ作り。

煮沸消毒したガラス瓶に無水エタノールやホホバオイルなど酸化しにくい植物オイルに漬けこむだけです。

3週間ほどしたら花びらを濾してスキンケアに使いましょう。

薔薇の花びらだけを浮かべるローズバスもお勧め。

他にが製氷器に花びらを浮かべて氷を作ってみるのも可愛いです。

是非お試しください♬

 

 

こちらの記事も読まれています

この記事へのコメント

ViewCafeをフォローして
最新情報をチェックしよう!

こちらの記事もおすすめ