インターネット的(著者:糸井重里 氏)
この本の著者である糸井重里さんをはじめてテレビで観たのは、小学5年生頃だったと思う。当時、NHKの番組「YOU」のゲストに忌野清志郎が出たときに、清志郎を観るためにチャンネルを合わせたのだが、この日は、司会者である糸井重里さんに釘付けになってしまった・・・。(清志郎、ごめんなさい)
それ以来、糸井重里さんの本や雑誌の対談、テレビやラジオを追っかけていた。そして、インターネットという世界に「ほぼ日刊イトイ新聞」というのを開設したと聞いて、それを見たくて、1998年の年末に友人に頼んで、自分のオフィスのパソコンをインターネットに繋げてもらった。
右も左も分からぬまま、糸井重里さんの考え方に触れながら、ネットサーフィンを楽しんでいたことで、僕は周囲の人たちよりちょっとだけ先を見ながらインターネットを活用できていたと感じています。
この本は、10年位前に出版されていた本が、今、再評価され文庫になったワケですが、糸井重里さんの感覚のすごさが凝縮された一冊だと思います。
インターネットではなくて、「インターネット的」という風に表現したあたりも、とてもらしい部分です。
私のブログで紹介する1冊目の書籍として、これほど相応しい本はないと思っています。なぜなら、とても冷静にインターネットが社会に及ぼす影響を分析し、未来を予測していますが、だからと言って理屈っぽくなく、とても感覚的・情緒的にインターネットを香るように感じ取っているからです。
「薫るように学ぶ」
このブログのテーマ「薫陶」そのもののような一冊です。
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