子どもを肯定することと甘やかしのちがい

市川弘美

「子どもを肯定する」ということばがありますが、いろんな意味で使われますよね。

子どもの話すことを、
「うんうん」、「そうなの」、「そうなんだね~」って聞いてあげることも、肯定する一つですね。

子「今日のスイミング、行きたくない」
親「そうなんだね、今日は行きたくないんだ」

こちらの肯定は、子どもに共感している例です。
「休んでいい」と言ってるわけではありません。

共感とは、子どもの気持ちを認める、ということでしょうか。

「あなたの気持ち分かるよ(休んでいいよ)」ではなくて、
「あなたは、そう感じるのね(休みたいのね)」ということ。

子どもの「行きたくない」気持ちを分かってはいるものの、同意(休んでいいよ)はしていません。

共感することは、子どもの気持ちを「そう感じるのね」と認めることです。
甘やかしにはなりません。

子どもはママに共感してもらえると、安心して前向きになり、自分の身のふりを考えるでしょう。自主性や考える力も育ちますね。

甘やかしになるのは、ごほうびなどを与えて、その場をとおりすぎるとき。

子「今日はスイミング行きたくない」

親「アイス食べてから行こうか。」
 「スイミングがんばったら、○○買ってあげるよ。」

こちらは、「行かないとダメよ」というと、子どもがグズったり機嫌が悪くなるし、時間もかかるから、という親の都合で、ごほうびを出しています。

子どもが、ごほうびになびいて習い事に行くと、一見、近道のように思えます。
でも、子どもの自主性や考える力は育たないので、こういったやり取りは、長いあいだ続いたり、エスカレートしていくので、実は遠回りなんです。

甘やかしは、親の都合で欲しいモノを与えるとき。
子どもに共感するときの肯定は、甘やかしにはなりません。

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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