子どもを伸ばす視点は、未来を期待するより、過去~現在を認めること。

市川弘美

 

子ども園での講演会で、<5才のお子さんをもつSさん>が、アンケートの感想欄にこのように書いてくださいました。

褒める焦点が未来ばかりを向いていたように思えたので、今日からは過去の娘を基準に考えていこうと思いました。

 

子どもが何かをできるようになるのは、親にとっては成長を実感できて本当に嬉しいこと。

でも、できるようになった瞬間に、もう次の段階(=未来)を期待していることってないですか?

それを「褒める焦点が未来ばかりを向いていた」と表現されています。

 

例えば、なわ跳びが20回とべるようになったとき、

「20回とべたねー! 次は30回めざそう」とか。

今、20回とべるようになったばかりなのに、すでに30回をめざせという。。。

向上心は大切ですが、子どもにしてみると、頑張っても頑張っても認めてもらえない、と感じるかもしれません。

 

こんなとき、これまで頑張ったプロセスや結果を純粋に褒めるなら、

「20回とべたねー! やった~\(^o^)/」

と一緒に喜ぶだけで充分ですよね。
子ども自身、20回とべたことを褒められて喜んでもらえると、次は30回とべるようにがんばろう!と、自ら意欲を見せるでしょう。

 

不思議だけど、こっちが「次は30回だね」と先に言ってしまうと、子どもはやる気がなくなります。
次の段階を何も言わないで、今=20回にフォーカスすると、子ども自ら向上しようとする意欲が沸いてきます。

 

 

子どもの未来を期待して引っ張りあげるのではなく、子ども自身の過去と比べて「今」の成長を喜びましょう。

そうすることで、子どもはグングン伸びていきます♪

 

 

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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