好きとか愛してるの前に、大事なこと
若かりし頃のいわゆるバカップル時代、よく付き合っていた人にこんなことを聞いておりました。
「私のこと好き?」
「うん、好きやで」
「じゃ、どんなところが好き?」
ここで、全部と言われると「そんなんアカン。どういうとこか具体的に言うて」と文句を言い、一部分だけ言われると「そこしか好きちゃうん?」と文句を言う…。
なのでおそらく、当時付き合っていた彼は、私の口から
「私のこと好き?」
と聞かれるのは恐怖だったと思われます(笑)
好きとか愛してるとかの前に
それから15年年近く時が経った頃、「私のどこが好きなん?」と彼にふと聞いてみたら
「尊敬してるよ」
と言われて、一瞬???となりました。
「好きとか愛してるとかの前に、尊敬できるかどうかやと思うんやけど?」と。
好きとか、愛してるという気持ちは恋人関係、夫婦関係だけでなく友人関係でも、仕事仲間でも生まれる感情です。
だけど、そんな「好き、愛してる」の気持ちは、必ず風化して「情」のほうが強くなる時期がきます。
その時に「尊敬している」の気持ちがある、ないで関係は全然違ったものになる。
新しい関係のステージへ
「好き、愛してる」という感情は、新鮮さ、目新しさというものが強く関わっていると思います。
分からないから気になる。
その人と初めてのことが多いから感情もキープできる。
……みたいな。
それらが日常化し、いつかいてくれることが当たり前の関係になったとき
「その人を心から尊敬している」
という気持ちが根底にあれば、新しい関係のステージに行けるのではないでしょうか。
そんなことを、その言葉から今になって色々と思うようになりました。
揺るがない関係
どんなにだらしないところを見ても、
どんなに喧嘩をしても、
ムッときたり、イライラさせられたりしても……
「あぁ、この人のこんなところは本当に凄いな、かなわないな」
と思う部分があれば、そんなことで揺るがない関係になれる…。
そう思う今日この頃なのです。
ただ、尊敬していたことも忘れるくらいの事件があったとか、単純にもう好きじゃない、愛してない、という感情が勝った場合はこの限りではない、ということは付け加えておきます(笑)
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