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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

秋は憂う季節~自律神経系からの不調に備えて~

秋雨前線による雨が続き、少し気持ちも重めになる季節です。

秋は「肺」の季節と以前も書きましたが。
同時に自律神経のバランスも崩しやすくなります。

アロマのケアがこうした不調によく用いられる理由は。
精油成分には神経の高ぶりを落ち着かせたり、脳内の過剰な反応を落ち着かせたり。
もう少し詳しいところだと、セロトニンの生合成に関与する成分が入っていたりと・・・。

アロマは心身の不調の手助けになることは、自分の経験はもちろん。
多くのお客様の経験も含めて。

この小さな小瓶に含まれる成分の力にはいつも感心させられます。

 

なぜアロマは神経系の不調にいいの?

ナードジャパンのアロマアドバイザーレッスン5では。

リラックスのためのアロマについて学びます。
この時に必要なのが神経学。

末梢神経の中でも無意識に本能で反応する「自律神経機能」の作用はアロマを知るうえでとても重要になります。

特に無意識化で働くので、胃腸や心臓などの不調も時にはこの自律神経を知ることで多少の改善は見込めてきます。

また、柑橘系に含まれるリモネンにはアセチルコリン(副交感神経に作用する神経伝達物質)を分解する酵素の働きを阻害することが分かってきています。

オレンジやベルガモットなどが鎮静に働くのは、こうした作用と同時に、ベルガモットにはエステル類である酢酸リナリルなどが含まれるため、普通の柑橘系よりも鎮静効果が期待できるのです。

また、心地よいと感じる香りを取り入れることで不安を取り除くのはある意味神経の伝達が正常化することによるのかもしれません。

 

不安は人の脳が作り出す

自分の経験上ですが。

ある日当然不安発作が出てしまうことがありました。
不安発作の心地悪さは例えるのが難しいですが。
胸がざわざわして動悸がして、いてもたってもいられない感覚に襲われます。

不安なんで感情はもともとないはずなのに、なぜか怖くて心配で自分を見失いそうになります。

でも、こうしたものの多くは過去のトラウマが出てきてるだけだったりしています。
海馬の記憶に不安に感じた出来事がしまわれていて、今目の前に起こっている現実と重なってしまうのです。

海馬に符号化された過去の出来事は、目の前の現実からその時の情動を想起させてくるので、現実には起こっていないのにその記憶の情動から勝手に自律神経の交感神経のスイッチを入れてしまい、汗が出てきたり震えが来たり、動悸がしたり・・・。そんな症状を起こしてしまうのが不安発作です。

 

不安発作が起きたら香りを嗅ぐ!

「香り」

所詮香りですがこうしたときはされど香りです。

精油には自律神経のバランスを調整したり、過剰に興奮している神経を鎮静させたりしてくれるものがたくさんあります。

また、心筋に働いて心臓の過剰な動きを調整してくれるものもあります。

いわゆるパニックのような状態になったら迷わずブレンドオイルを手首と胸に塗布する。
そしてとことん香りを嗅ぐ!

これが一番の方法です。

抗不安薬を飲んでいる方にしてみたら、薬のほうが・・・と思われるかもしれません。
確かに薬は効果も持続して発作は落ち着くのは早いですが。

確実に心身に依存を生じさせるので注意が必要です。

アロマはひどいときは10~20分おきに香りを欲することがありますが。
それが毎日続くことはないので1日くらいせっせと香ってもよほど大丈夫です。

 

季節の養生も大切に

暑い夏まではある程度元気でも。

秋になると心身の状態は確実に変わってきます。

動物が冬ごもりするのと同じで人も冬に備えて今養生は必要になります。

たんぱく質をしっかり摂って、無理ない生活をお勧めします。
筋肉をつけていくと心身の不調は起こりにくくなりますが。
「つけなけらばならない」「頑張って」という生活はタブーです。

気を自分の中に溜め込んでいかなければならない季節に向けて、今はゆったりすることを心がけてみましょう。

また、気温が低くなるので肩回りや足首が冷えると不調が出やすくなります。

肩回りや足は冷やさないで。

そしてアロマの香りをいつも持っていてください♬

 

10分おきに香っていました

無理に頑張りすぎてしまったお客様。
減薬を速めていきたいという焦りもあったのでしょう。

ある日突然気持ちが落ち、体が動かなくなりました。

冷や汗が出て今までにないくらいの不調です。

かかりつけの病院に行くと、薬を増やしましょうか?と言われました。

せっかく減薬に向かっているのに・・・
という想いから、薬は飲まずレスプリハーブにご連絡してくださいました。

話を聞いてみると、その症状は離脱症状に近いので。
その旨を説明し、1~2週間は少ししんどいかもしれないことをお伝えします。

離脱症状には。
ふらつき、立ち眩み、動悸、焦燥感、意識もうろう、頭重感、吐き気、不眠など。
不快症状が出てきます。

でも、薬の成分が体内から抜けきると不思議なくらい楽になります。
(こうしたときに緑の粉が助かるのです)

そして香りをお持ち帰りになられているので、それを使うよう伝えます。

ふらつきが低血糖かもしれないとかかりつけの先生に言われたので後日総合病院にて血糖の負荷検査を行われて、結果問題なしとのことでした。

その間約5日。そして特にひどかった1日だけは香りを10分おきに使われたそうです。

香ると脳内にあった不安がスーッと消えていく感覚があり、気付いたら今は3回くらい香りを使うだけになっているとのことでした。

香りの力・・・本当に侮れません。

 

 

アロマブレンダーになって香りをお届けする人に♡

 

 

 

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