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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

柑橘系の精油の使い方~アロマブレンドを磨こう!~

いよいよ年末が近くなりました。

クリスマスや忘年会、もう少しするとお正月ですね。

この時期に出やすい不調はインフルエンザなどの感染症と消化器系の不調。
予防的にアロマを使ったり、薬と一緒に使って快適な年末年始にしていただきたいです。

最近、レスプリハーブで人気の「健康のための緑の粉」
おかげさまで寒い季節ですが少しずつでも売れています♬

そんな粉と一緒に使えるアロマと不調の改善生活などのご紹介です。

お腹の不調は自律神経の不調かも

お腹の動きは主に自律神経支配。

蠕動運動といって、消化器官の平滑筋の収縮と弛緩の繰り返しと消化液が混ざることで食物が消化されています。
この蠕動運動は主に自律神経支配。

交感神経が活性化しているときは蠕動運動は不活性で、副交感神経が優位になると活性化します。
お腹がすくのはホッとしたときのような副交感神経優位な時。

この運動。
消化を行う胃や小腸だけでなく、大腸でも行われています。

ですから、「食べる」→「消化・吸収」→「排泄」までの一連に消化器官の蠕動運動は大きくかかわってきます。

同時に、自律神経が崩れるとこの運動がうまくいかなくなって(脾虚)下痢や便秘になるのですが。
これがひどくなると、過敏性腸症候群から大腸炎などを引き起こしてくるのです。

蠕動運動促進にアロマが使える!?

お薬だと消化を促進するものや、消化酵素が入った商品などもあります。

最近ではあまり出されなくなってしまった漢方薬の香りのする内服剤には、生薬やジアスターゼなどの消化酵素が入っていてなかなか評判良かったのですが。最近はもっと作用がポイントで抑えられる薬が多くなって、ほとんど見ることがありません。

これらの薬の作用点は今でこそドーパミン受容体などに作用することが分かってきましたが、昔は成分の何がどう効くのかわからないけど、胃腸の不調にいいということで使われてきました。

こうした使われ方はアロマの世界にもあり、実際にリモネンの成分を含む精油のブレンドオイルで消化管運動が促進されたという報告もたくさんあるのです。

アロマで使う精油には、50~100種類ほどの有機化合物が入っていて、どの成分が消化管運動を促進しているのかわからないのですが。
少なくともリモネンを多く含む精油にはこうした力が認められていることは経験上わかってきています。

便秘になりがちな寒い季節

女性は特に慢性的に便秘になりやすいです。

それは月経や出産など。ホルモンのバランスに変動があり、どうしても自律神経もバランスを崩しやすくなるから。
そんな時に使いたいのがアロマケアです。

柑橘系の精油にはリモネンを多く含む一方、このリモネンが副交感神経を優位にすることも。
特にベルガモットなどはエステル類である酢酸リナリルも40%ほど含むので神経のバランスも取れてきます。

ご家庭でケアできるくらいの多くの消化器の不調はこうした自律神経のバランスを取ってあげるだけでも十分ケアができてきます。

5~10%ほどに希釈して腹部と背中に塗布すると消化管が動き出すのが分かるはずです。

ただし、精油の質には十分注意が必要で、腹部塗布になると脂肪分が多い箇所に塗ることになるので解毒も遅くなることなどを注意してほしいものです。

アロマの世界は使ってなんぼ

精油の体内動態はあまりよく知られていません。

例えばリモネンが皮膚に溶け込んでその後どんな形になって作用しているのか、みえない世界になっています。
最近は研究が進み、ようやく単一成分の薬効などはわかるようになってきたようですが、全体像である精油を見る限り、いったいどの成分がどんなふうに作用しているのかまでは見えてこないのが本当です。

だから、アロマは使っていかないと腑に落ちてこないし、香っていくことでその精油の性質が見えてきます。

安全にアロマを使いながらのアロマライフ。
年末年始にぜひお楽しみくださいませ♡

 

 

 

 

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