粗利率を守る経営の落とし穴・・
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
昨日のブログでは、11年目早々の勘違いについて書いてみました。
昨日のブログは、こちらです。
曜日の感覚が無くなることは、それなりの頻度でやってくるのですが・・
ついに昨日は、日付の勘違いをしてしまいました。汗
13・14日という2日間の研修なのですが、いつの間にか、14・15日と思い込んでいました。
改めて・・
思い込みって怖いですね。
11年目は、勘違いからのスタートとなりましたので、1つひとつを丁寧に確認しながら、進めていきたいと思います。
それでは、今日のブログです。
粗利率を守る経営の落とし穴・・
粗利率の高い商品を売ると、利益が出る。
そして、粗利率の低い商品を売ると、利益が出ない。
これって、本当にそう言えるのでしょうか?
もし、粗利率に対して、そのように思われているのであれば・・
粗利率は、絶対に、守らなければなりません。
そして、粗利率は、30%以上で販売すること(そうしないと、利益がでない)!と決めていたとすると・・
1,000円で仕入れた商品は、少なくとも1,429円以上では販売しないといけませんし、
5,000円で仕入れた商品は、少なくとも7,143円以上で販売しないといけません。
では、ここで・・
上記の1,000円で仕入れた商品を、1,100円で販売したとしたら、粗利率は9%になります。
これは、絶対に赤字になると言えるでしょうか?
それとも、そんなことは言えないでしょうか?
皆さまは、どう思われますか?
実は、この問いには答えがあります。
なので、断言ができるのです。
そして、下記が、その考え方です。
粗利率9%で販売することと、赤字になることには、何の相関関係もありません。
もっと低い粗利率でも利益は出ますし、逆に、粗利率50%でも赤字になります・・。
では、なぜ断言できるのでしょうか?
それは、【販売数量】という概念を取り入れて考えると、よく理解できると思います。
今月、我が社の固定費が、1,000万円だとします。
すると、利益というのは、粗利総額から固定費を引き算することで計算できますので、粗利総額が1,000万円を超えたら、利益が出ることになります。
先ほどの例にて、1,000円の商品を粗利率30%以上で販売するとして、1,500円の値付けをしたとします。
つまり、1品あたり500円の粗利を得ることができます。
その粗利率は、33.3%です。
ここで、販売数量という概念を取り入れ、18,000個もの数が売れたとします。
すると、その粗利総額は、500円×18,000個=900万円になりますよね。
だとすると、その利益は・・
900万円の粗利総額から、1,000万円の固定費を引き算して・・
100万円の赤字!!
粗利率30%どころか、33%だったのに赤字!!
如何でしょうか?
これで、粗利率と利益には、絶対的な関係がないこと言えましたよね。
もしかすると、いやいや・・と思われている方もいらっしゃるかもしれません・・。汗
では、せっかくなので、粗利率9%、1,100円で販売してみたとしましょう。
余りの安さに、販売数量が大爆発したとします。
そして、1品から得られる粗利は100円しかありませんが、もし、12万個売れたとすると・・
100円×12万個=1,200万円。
つまり、200万円の黒字!!
粗利率9%なのに、200万円の黒字!!
これが、粗利率の落とし穴なのです。
いくら粗利率を確保しても、粗利総額という実額が増えなければ、黒字には至らないのです。
もし、粗利率を守る戦術を取っていたとしたら・・
それは、自社の首を絞めているかもしれません。
それが証拠に、今回の件をお伝えした企業さまは、ただこれだけで・・
億単位で、その粗利総額が増えました。
販売している商品は、変わらないにも関わらず・・
もちろん、大幅に利益が向上しましたので、私としても、ものすごく嬉しいことでした。
皆さまも、ぜひ見直してみて下さいね。
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
ブログ筋トレVol.952-1
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